☆正直な意見を気持ちよく言えるために | 心のアンテナ日記

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元気印の研修講師 大嶋博子のブログ

自分の意見を正直に言う・・・

みなさんはどのくらいこれをしていますか?


昨日子供が持ち帰ったエクササイズのシートに書いてあった権利の一つに

・正直な意見を言い、それを聞いてもらう権利

というものがありました。


ごく当たり前のことであり、とても大切な事なのですが
実はこれがうまくできていないゆえに、いろいろなお悩みが生まれています。



私たちは、正直な意見を言った時に、
相手がそれをどのように受け取るかがわからないので
その先の人間関係を考えたときに、躊躇してしまうことがよくあります。


研修をしていても、いいたいことを言えずに悩んでいる人が
とても多くいます。

最近は年齢の若い方、学生さんでも、みんな空気を読むことを気にしがちなので
余計いえないようです。



でもね、私たちは相手がどのように受け取るか、をコントロールすることはできないのです。


もちろん、相手の気持ちを全く考えずに、言いたいことだけを言っていたら
なかなかうまくはいかないでしょう。

その上であえていうと、
自分の意見は、やはりいったほうがよいと思うのです。


自分の人生の主役は自分。


それなのに、
いつも周りの顔色をよみ、人の気持ちばかりを気にして言いたいことも言わずにいつも我慢していると、
人に振り回される人生になってしまいます。


もちろん、言い方の工夫も大切です。

相手も人ですから、やはり自分の意見と合わないことを言われたら、
なかなか素直に聴きにくいこともあります。

ですから、相手の耳と心が受け入れやすいような工夫も大切です。

・プラスの言葉やねぎらいで、サンドイッチしてあげる
・相手を責めない
・メリットやデメリットを意識して、具体的に提案する


こういったスキルは研修でもとてもニーズが高いのですが、

いつもこれを教える前に、その前段として”マインド”を伝えています。


なぜならば、自分や相手を認めるマインドがないと

折角の言葉にも感情論が入ってしまい、
真意が伝わりにくくなるからです。


自分の意見を言うことが、相手にとってもその場にとっても価値があること。


そして、相手の言動を否定しないこと。

私たちは、自分の意に沿わないことを言われると、嫌な気持ちになったりと
感情が乱れがちです。


実はここに大きなヒントがあると思います。

相手の言動そのものは、一つの事実でしかない。

それを聞いて”嫌な気持ち”という意味を、自分が後付しただけなのです。


この人はこのように感じたんだな、そう思っているのだな、と
あくまで1つの事実としてフラットに受け止めることができると
少なくとも責めるような言い方にはなりにくい。


そして、自分の感情がマイナスになっていない状態、
できればちょっとワクワクした前向きな気持ちのほうが

同じことを言うにしても、うまくいく確率は高くなります。

私たちは、いい感情の状態でいるときのほうが
パフォーマンスレベルも上がりますから。


そう、実は
正直な意見を主張する、という ”話す”のためには


その前の ”聴く”と”聴くための心の態度”が欠かせないわけです。




冒頭の権利のように、

正直な意見を言って、それを聞いてもらえる、

といった体験を学生時代、子供時代にたくさん積むことで
きっと、大人になってからも、自信をもって相手と自分を受け入れるコミュニケーションができるのではないかな、と思います。

まずは家庭から、

家族の話がどんなものであっても、感情的ならずに

”いいねー”と聞いてあげられる自分でいたいものですね。