その4 谷口 尚 白川村 村長 - 世界遺産の村 岐阜県白川郷からのメッセージ | 元気ジャパン ー プロジェクトの舞台裏

その4 谷口 尚 白川村 村長 - 世界遺産の村 岐阜県白川郷からのメッセージ



日本全国に小さな村があり、里山があり、そして集落があります。

都市化に伴い、急速に里山や村々が消えて、過疎化しています。


その様な中、世界遺産として注目される岐阜県白川村の”白川郷”http://shirakawa-go.org/lifeinfo/info/kankou/main.htmlは、世界に向けて強いメッセージを発信しています。


私が始めて谷口 尚 村長とお会いしたのは3年前、小さい村々の方々で集まる会議の時でした。

等身大で語る谷口村長の熱い思いに、強く心が動かされました。



谷口村長は伝えます。


「白川郷は人々の暮らしと共に生きている。変化していくのは必然かもしれない。しかし、大切なのは”どう変わってゆくか”である。観光に迎合せず、受け継いだ遺産を誇りとして、こだわりを持って保存を追求したい。本物を残し、有効に見せる。それこそが最も望ましい集落保全の理想形である。冠の名にふさわしく、百年後でも二百年後でも人々の心を癒す桃源郷であるように、今後も目標とする美しい村づくりに邁進したい。」


様々な土地や地域が、その独自性や魅力を発信しようとしています。

その様な中、生活とともに受け継いだ伝統を大切にしてゆくことは、もしかしたら容易ではないかもしれません。



しかし、白川郷は挑戦します。

それは、私たち日本人が受け継いだ、自然を敬愛し、変化をありのままに受け入れながら、生活をしてゆく人間の生き方へのメッセージなのかもしれません。



私自身、白川郷に旅をし、「ふるさと」という合掌造りの民宿に宿泊し、地元の方々とともに語り合いました。

そこに暮らす人々は、白川郷を心のそこから愛しています。

そして、決して完全に観光地化せず、そこには日常の暮らしがありました。

合奏作りの宿にはさまれる路地を通学する小学生、観光で訪れる方々と共に歩く野球帰りの少年たち。


白川郷は、これからも生活観のある世界遺産の村としてメッセージを発信し続けることと思います。


一度、谷口村長に小さな講演会を開いていただきました。

そこで改めて、こうした風景がしっかりとしたビジョンと共に守ら、実行されていることを実感しました。



機会を作って更に勉強をさせていただきたいと思います。


谷口村長、ありがとうございました!