皆様こんばんは。
げんき広場の桑原です。
遅くなりましたが、『筋力低下の本当の理由』の最後を書きますね。
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ここまでのおさらい
(その①)
筋力低下が起こる理由はいくつかありますが、
一般的に知られてない理由はコレ!
【運動不足→筋力低下】ではなく、
【運動不足→重力に負ける→姿勢が悪くなる→関節がズレる→力が出ない→この状態が続くことで筋力低下が起こる】
↑これが重要な考え方でした。
(その②)
関節がズレると力が出ない理由を紐解きました。
(その③)
筋力低下の観点から効率のよい理想的な運動順序として「姿勢を整えてから鍛える」事が望ましいと紹介しました。
それでは、具体的にどんな内容なのかを紹介します。
その前にもう一度、筋力低下の起こる流れを確認してみますね。
【運動不足→重力に負ける→姿勢が悪くなる→関節がズレる→力が出ない→この状態が続くことで筋力低下が起こる】
関節がずれる事=姿勢が悪くなる事が続くと良くないので、関節を正しい位置に戻して筋トレした方がいいねというのが前回の記事でした。
ということは、関節を正しい位置に戻していく運動をすればいい!そんな感じがしませんか?
特に股関節や肩関節は力を発揮するうえで正しい位置にあることが重要で、直立二足歩行ができる私たちは足・足首も正しい位置にある必要があります。
なので『関節をはめ込む運動』がポイントです!
うん?そんな運動あるの?整体でやるんじゃないの?と疑問が浮かんできますが、運動の分野でもできることがあります。
しかし、はめ込むうえで筋肉を含む組織の硬さや筋肉の長さに問題があるとはめ込み運動の効率が悪くなります。
それを解決するためには、組織の柔軟性を手に入れる運動、筋の長さを適切に整える運動を先に行う事です。
げんき広場では、組織の柔軟性を手に入れるのを『ほぐし運動』。筋の長さを適切に整える運動を『ストレッチまたは柔軟体操』と伝えています。どれも聞きなじみのある言葉かと思います。
ここまでをおさらいすると・・・
ほぐし運動→ストレッチ(柔軟)→関節はめ込み運動
という具体的な順序が見えてきます。
ここまで来たら、ある程度関節を正しい位置にある状態にたどり着くことができます。
しかし、日常動作の偏った動き、一定方向への動作に重力や時間が掛け算されるとまた姿勢不良を引き起こし元の状態へ戻りやすくなります。
そこで重力に抗うために『筋トレ』が重要となってきます。
筋トレも大きく2つに分けたいと思います。
1つは、インナーマッスル(深層筋)、もう1つはアウターマッスル(表層筋)に対して行う筋トレです。
インナーマッスルは、聞いたことがあるかもしれませんが、役割としては関節の安定化です。簡単に言うと(簡単に言いすぎてるかもしれませんが)関節がずれないように働き、より深いはまり込みもサポートします。
アウターマッスルは、表層にある筋肉で、イメージはあのボディービルダーの浮き出ている筋肉達です。これも簡単に言うと、パワーや大きな動きに関わる役割を持っています。
お互いに良い関係が必要で、インナーマッスルが弱い状態では、関節が安定しにくいので力が効率よく伝達されません。
身近な例でいうと、おしりが垂れる理由は、おしりのインナーマッスルがサボっていること。それを放置するとお尻の代わりに外ももや前ももなどのアウターマッスルが過剰に働き、発達し太ももが太くなる原因となります。
逆にインナーマッスルはきちんと働き、アウターマッスルが弱いとどうなるか。必要最低限の生活には問題ないでしょうが、下肢の筋力は20代から低下し始めるというデータもあり、人生100年時代、人生を楽しむ上で歩行と関わる下肢の筋力は鍛えておくこと、未来への投資をお勧めします。
何歳になっても行えば順応し、やらなければ退化する。
これは、どの時代にも当てはまる普遍の事実です。
さて、またここまでをおさらいすると
ほぐし運動→ストレッチ(柔軟)→関節はめ込み運動→インナーマッスル筋トレ→アウターマッスル筋トレ
という順序が見えてきます。
ではこの先は、何があるのでしょうか。
それは、機能的な運動です。
えっ!何それ?
運動の業界ではこれファンクショナルトレーニングといい、
ここまで効率よく鍛えてきたものを、日常生活や趣味へ還元すること。つまり、動きにつなげていくことです。(スポーツ選手がやっているのが、テレビでもたまに映ります)
正しい動きのトレーニングを繰り返すと、それは『所作』になり、無駄のない動きとなります。
ゴールは鍛える事でなく、人生を楽しむこと!でしたよね。
先ほども少し触れましたが、私たちは決まりきった生活習慣、生活パターンになると、それに順応した姿勢になります。すると、姿勢不良が生まれ筋力低下へ。
脳には、いつも一定の情報しか入って来てないのです。
それでは、立っているとき足の裏の感覚を感じていますか?腕はどこまで上がりますか?
太ももの前側に力を入れると硬くなりますか?呼吸の時に肋骨が動いていますか?
あまり意識しませんよね。(猫背や反り腰は、仰向けになった時の体と床の接触面積が小さくなり、情報が少ない状態です。)
よく足の小指を角にぶつけるのは、情報不足かもしれません。
車幅感覚が鈍く、角で車を擦るのと同じです(;´Д`)
さて長くなりましたが、
姿勢が整い、鍛えたら、多種多様に動くことです。
ここまで来たら体や動きは、必ず変わっていきます。
ほぐし運動→ストレッチ(柔軟)→関節はめ込み運動→インナーマッスル筋トレ→アウターマッスル筋トレ→動きの運動→日常生活含む多種多様な動き
これらを踏まえると体を動かす趣味があるといいですよね。
まあ今回のテーマは、あくまで筋力低下の観点からみた理想的な順序の話です。
ただ知っておくと損のない順序です。
かといって枠にはまりすぎてもだめですよ。
こうじゃなきゃダメという概念は、時に自分自身を苦しめます。
時間は有限で、何に使うかは私たちそれぞれの幸せ・豊かさの価値観にそって考えるもの。
時に気分が乗らないときも・・・そんな時は、食事と一緒で好きなものから食べて(行って)みてください。何でもありです!継続するためには、ときに型から崩れることも重要
これでこの話は終わりです。今回紹介したこの流れが軸(骨格)にあり、あとは私たち一人一人の目的によって運動の内容が肉付けされます。
何かのきっかけになればと思います。
いつでもご相談お待ちしております。
それでは。
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