これから、夏 | 一毛録 - Genkairo Official Weblog -

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古美術 玄海樓店主のきまぐれブログ

本日は5月の最終日。

明日から6月となる訳ですが

これまでもでしたが、ここから2週間、実に忙しく

大変な日程が続き、目まぐるしい日々を過ごすのであります。

 

経営するオークション会社。

本年は6月に大会を開催します。

2日間開催となるのですが、1日目は器物類に加え

弊社のミニプログラムによるオンラインLIVEオークションを開催、

翌日は通常の競り市となります。

 

恐らく弊社独自であろう、市場とオークションの融合形式は

当方はあえて「ハイブリッド方式」と呼んでいます。

LIVEオークションのみは巷ではよく行われていますが、

この形式は弊社のみ、ようやく実現へ漕ぎ着けました。

 

先月、某オークション会社で(大阪の、です)

中国の北宋時代の超有名政治家で詩人で書家の作品が

これまでの日本での最高額で落札されたと噂されました。

これまでの記録が大幅に塗り替えられた、というのです。

 

実際現物は見ていませんが写真での判断でいくと

とてもとても真蹟と言えるものではなく、

それを誰が落札したか、とかどのようなな経緯で、とか

不明瞭な点が多々あり、また闇に隠れたようないきさつでした。

ある筋の人脈、それも色々辿っても、

「そりゃありえない」とか

「広告、広告、」とか

「お芝居だ、それは」とか

「あんなことして、恥ずかしい」とか

そんな意見ばかりでした。

 

唯一、日本人たちだけが

「す、すごいね!」

「そんなに売れたんだ・・・」

とか信じてしまっています。

 

まあ、信じる信じないのは自由ですがね。

 

ただ、大嘘をついたり、大芝居をうってまで

品物を集めなければならない、

そこまでしても日本の出品者を騙し続け、

自分が一番でありたいという果てしない欲望、

極度の承認欲求、

 

実に理解に苦しみます。

 

彼が哀れでなりません。

 

中国経済がどんどん悪くなってゆく昨今、

これからオークション会社の経営は難しくなってゆくのは必至。

 

だからといって、

他を欺いてまで自分の立ち位置を認めさせるこの根性は

ある意味見上げたものかもしれませんが、

当方には全くもって、いただけません。

過去を知っているだけに・・・。

 

もっと気楽に、気持ちよく、

人々が自然と寄り添ってきてもらえる、

ヒトから愛される、自然と人気のある、

そんな生活や仕事をしていたいものです。

 

まだまだ世の中は

加速度的に変化し、価値観とともに変わり続けます。

 

わが仕事は、よいものは承継し、現状のダメな箇所も含めよりよく改善し、

ずっと持ち続けて来た信念とともに、いつまでも歩み続けていきたいと願う、

そんなこの五月でした・・・。

 

もう、暑くなってきましたね。

さあ、夏はこれから、です。