心理学概論Ⅰのスクが始まっており、今日は2日目です。
今日習った社会心理学、ハイダーのバランス理論がむちゃくちゃ面白かった!
たぶん来週の試験に出そうなので、備忘録としてもすぐに書いてみます。
(長くなるよ~)
P(自分)、O(相手)、X(対象←人でも物でもよい)の三角関係、バランスが取れてれば(均衡関係)心地よい、反対に取れてなければ(不均衡関係、インバランス)心地よくない。
人間の性(サガ)で、このインバランス状態では落ち着かない、長く保てないので、なんとかしてバランス状態に持っていこうとするのだそうです。
バランス状態とインバランス状態にはそれぞれ4つのタイプがあり、図にしたのがこちら。
(雪花新聞さんより画像お借りしました)
上がバランス状態、下がインバランス状態です。
例をあげてみます。
P(私)、O(相手)、X(対象、人か物)
[バランス状態]
P×O×X=+になる場合
①私も娘もBTSが好きだ。
(P+、O+、X+)
②私も娘もムカデが嫌いだ。
(P+、O-、X-)
③私はBTSが好きだが知人Aは嫌いらしい。私はAと仲良くないので、AがBTSを嫌っても構わないしどうでもいい。
(P-、O-、X+)
④私は知人Bも苦手だ。
そのAとBはいつもつるんでいる。
嫌いなAとBが仲良くしてるのは私には関係のないことだ。
(P-、O+、X-)
[インバランス状態]
P×O×X=-になる場合
⑤私とAとCでご飯を食べている。
Aも嫌いだが実はCも嫌いだ。
おまけにAとCもむちゃくちゃ仲が悪い。
早くここから立ち去りたい。
(P-、O-、X-)
⑥私が当選したBTSのライブの同行枠に嫌いなBが泣いて頼むので連れてきてやったが、やっぱりBと来ても楽しくなかった。
連れてくるんじゃなかったと激しく後悔している。
(P-、O+、X+)
⑦娘と映画を見に来た。
私はホラー映画が大好きだが、娘は苦手なのでラブコメにしようと言われた。
でもホラー映画が今日までだったので、嫌がる娘を説き伏せてホラーを観た。
上映後、娘は真っ青な顔をして口をきいてくれなかった。
(P+、O-、X+)
⑧怒っている娘をなだめようと「なんでも好きなものを食べさせてあげる」と言ったら、エスニック料理店を指定された。
私はエスニック料理が苦手だが仕方なく付き合った。
何一つ美味しく感じられなかった。
(P+、O+、X-)
(本当はエスニック料理は好きです)
特に注目すべきは、インバランス状態ですね。
インバランス状態は「落ち着かない、長く保てない」なので、何回かは我慢できると思うんですよ。
でもこれが毎度続くのは我慢ならないわけです。
なので人は自然とバランス状態に持っていこうとします。
⑤をバランス状態にするのは簡単ではないですね。
全ベクトルが嫌いなわけですからね。
⑥から⑧は1つに手を加えればいいので、⑤よりは楽ですね。
⑥ならライブに連れて行くのをBにせず娘にすればいいし、⑦⑧はお互いに好きなものを選択すればいい。
ただ、私が挙げた例のように簡単に変えられないケースもあるわけです。
例えば⑤。
相手B(図のO)を動かせないとします。
Bとなにかしら行動しなければならないとして、そこでバランス状態に持っていくとしたら。
③か④の形に持っていけば、バランスが取れて落ち着くわけですから、③ならBが嫌いなもので私が好きなものにする、④ならBは好きだが私は嫌いなものにすると収まりがよくなるようです。
んー、③はXの対象物に人を持ってきたらわかりやすいですね。
Bが嫌でもそこに私と仲の良いDがいてくれたら確かに落ち着きますね。
で、BはDとも仲良くないわけなので、私とDで話して、Bは黙ってご飯食べててもらえば。
④は逆に自分がBの立場になるってことですよね。
うーん、どうだろ。
仲良しAとBがペチャクチャ喋ってて私は蚊帳の外。
でも2人とも嫌いなので……うーん、それなりにイラッとする状況だけど「勝手にしたら」という心境で、まあ収まりよいのかもですね。
④のスタンスはX(対象)が人であれ物であれ「私は干渉しない、知らん、関係ない」という冷めた状態にならないとですね。
たしかに、Xが人の場合の⑥⑦がキツイですよね、ほんと。
⑥のケースだと、私とBは仲が悪いのに席が近いとかで、クラスのアイドルEちゃん含め毎度3人でご飯食べてて、なぜかいつもEちゃんがBとばかり喋ってる。
これはちょっとヤキモチ妬きますよね。
それがしばらく続くとバランスをとるために④の形をとり、私はEちゃんとも疎遠になり、嫌うようになるわけです、うわー。
または、大嫌いなBとも仲良くなるためにBの良さを見出し①の関係性に。
努力が必要だけど、これが1番平和。
もしくは、BとEちゃんの関係性を悪くするよう画策し、③の形に持ってくるわけです。
あーやだやだ。
でもそういうことする子、いたかもですね……。
だから男女問わず三角関係って難しいんだなあ。
しかも、バランスをとろうとする人間のサガによるものだったとは。
さてこの理論によれば、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」は、必然的に生まれたことわざということになります。
つまり、嫌いな坊主(O)、だけど罪のない袈裟(X)、私(P)と坊主の関係はマイナス、切っても切り離せない坊主と袈裟の関係性はプラスだから、この三角関係はインバランスの⑥になってしまう。
そこで「袈裟まで憎く」して、④の形を取って「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」になってバランス取ったわけ。
めっちゃ面白い!!