えーいきなり私事恐縮ですが、やっと風邪が治り体調復活です。(^0^)

噂には聞いていましたが、かなり長引きました。みなさまもお身体ご自愛を!!


1.中期財政計画

高砂市の中期財政計画が発表されました。財政が健全かどうかを示す各指標を見れば高砂市の財政は厳しくなりましたが、健全です・・・でも、問題はあります。


【たとえばなし】

ある家庭(一般家庭より年収は多い)において、借金の割合が少ないと仮定しましょう。そして、この年収に一年間の返済額(※1)の割合とに着目すれば、まだまだ大丈夫そう。

でも、この家庭は①日常的な出費が多く、②また独立はしたもののひたすら汗水たらして頑張って商売をしていてるが赤字の子ども、生まれつき体が弱い子どもなど3人(A・B・C)に対して仕送りをしてやっている。また、③独立していない子どもDは大学に入学することが決まったが、学費は明らかでないため、まだカウントしていない。④他にも同じように近い将来大学に行くことが予定している子どもは多い。⑤持ち家も老朽化していて修繕か建て直しが必要だが、これも計算外。と、この家庭の家計の実情はは楽ではない。


非常に雑で恐縮ですが、この家庭にあてはまるのが高砂市ではないでしょうか。恵まれた財政であり、一年間に返済する借金の額も多くはありませんが、(※2)①人件費(※3)や②企業会計や特別会計への繰出金が多いため財政健全化法の各比率が示す程、楽ではなく、むしろ苦しい。財政健全化法の比率(実質公債費率)は、①人件費や②繰出金には着目していないことが、このギャップの理由であるように思われます。(※1)


※1 もっとも、繰出金のうち公営企業債にあてたと認められるもの(準元利償還金)はカウントしています。将来負担比率は、一応、カウントしています。


※2 公債費の割合の少なさは兵庫県下28市中3位

※3 人件費の割合の少なさは兵庫県下28市中23位。こう書くと市役所職員の給与が高いと勘違いされる向きもあろうが、平均的(かほんの少し高い程度)だと評価できる(ラスパイレス指数は98.9)。昨年にも何度も当ブログで書いたが、高砂市内には施設が多く、多くの職員を必要とすることが原因だと思われます。


土地開発公社を解散させるために、第三セクター債を約70億円借りることを予定し、財政調整基金(家計でいう普通預金)がさらに減ると思われる現在、②繰出金のルール化(上限の設定)などが必要ではないでしょうか。そうでなければ、資金ショートする可能性がなきにしもあらず。(←その場合は、柔軟に対応しますと言われそうですが・・・)


この財政調整基金の少なさは、高砂市に大規模災害が起こればかなりピンチです。


①については、施設の老朽化問題とあいまって施設のあり方を見直すことが先決だと思われます。


③二市二町のごみの広域化による焼却炉建設費、④浸水対策問題など予定している各事業の費用、⑤施設の更新費用がカウントされていないことは昨年4月臨時議会で指摘しているので、今回の質疑では取り上げませんでした。(どうせ、他の議員が言ってくれますので・・・)


2.補正予算可決

なお、補正予算は木谷議員を除く他の議員の賛成多数で可決されました。木谷議員の反対理由は、「言いがかり訴訟」 (なお、http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11239974979.html )の弁護士費用600万円が許せないことによるものらしい。


私もあんなつまらない訴訟の弁護士費用が多額なことには驚いたが、それは感情論。弁護士の契約だからしかたがないと思います(pacta sunt servanda)。くだらない訴訟に巻き込んだ提訴者に損害賠償請求するべき。(もっとも、提訴者に資力があるかどうかは疑わしい)