こんにちは。

ただのおばさんです。

 

夜、晩酌をしながら餃子を食べていたら、

ころんっと口の中に違和感が…。

あ~、やっちまった。

前歯が取れてしまいました。

 

実はただのおばさん、前歯の4本が差し歯で、

土台が小さいらしくて1年に1回くらい取れてしまうのです。

手は骨折していて、笑うと前歯がなかったら、ただのおばさんじゃなくて変なおばさんだっっ!!

はやくただのおばさんにもどらなきゃ!

取れた歯をティッシュにくるんで、すぐに歯医者さんの予約をしました。

 

翌日、歯医者さん行き、

財布の中に入れたはずの歯を取り出そうとすると…、

ない! ないないない! 

ただのおばさんの歯がないよ~~~!

 

「すみません、取れた歯を忘れました」

と受付の人に伝えて、改めて次の日に予約を取り直しました。

 

いったいただのおばさんの歯はどこに行ってしまったんだろう…。

ティッシュにくるんだところまでは覚えているのだけど、、、。

まさか、ごみ箱!?

 

帰宅してゴミ箱をあさると、ティッシュのゴミがいっぱいあって大変。

骨折して前歯がなくて、ごみ箱をあさっているただのおばさんは、もう変過ぎるおばさんです。

ゴミ箱をすみずみまで探してると、「あった!」。

ティッシュにくるんだ歯が見つかりました。

なんで、ごみ箱に捨ててしまったんだろう。全くわからん…。

自分の行動が怖い…。

 

とにかく翌日、無事に歯を持って歯医者さんへ。

先生曰く、小さな土台が折れちゃって、さらに小さくなっちゃったそうです。

「なんとかかんとかをなんとかするから、とりあえず」

となんだかわからない言葉をいっぱい並べて説明してくれました。

 

先生は腕は確かなのですが、ちょっと乱暴なところがたまに傷。

いつもただのおばさんの口の端っこを「いい~~~!」って引っ張ったり、

上唇をぎゅんって力強くめくったりします。

治療よりも引っ張られたり、めくられたりするのが痛いただのおばさん。

一生懸命、顔をゆがめて痛いアピールをしていますがいまだ伝わっていません。

先生はただのおばさんの口を「小さい」と言って笑っています。笑い事じゃない!!

 

最終的に歯がくっつき、歯科衛生士のかたから小さな鏡を手渡されました。

鏡に口元を映すと、先生がぎゅんってただのおばさんの上唇をめくって、

今入れた歯をぐいって引っ張りました。

「まあ、今は取れないけど、また取れるかもしれない」

という先生。

 

ただのおばさんは、それよりなにより、超驚き!!

鏡に映った先生の手は、素手だったのです!!!!

 

いくら毎日、他人の口の中をひっぱったりめくったりして、他人の口の中には慣れているからって、素手でやるか!?

こっちも嫌だけど、そっちも嫌でしょ!?

 

その後、先生は「かたいせんべい食べたり、フランスパン引きちぎったりしないでね」と言いましたが、ただのおばさんの心の中は、「それよりなにより素手!!!」なのでした。