こんにちは。

ただのおばさんです。

 

若き才能、青柳拓監督の最新ドキュメンタリー映画『フジヤマコットントン』を見てきました。

 

 

青柳監督の故郷、山梨県甲府市にある障がい者施設「みらいファーム」で働くみなさんの姿を撮影したドキュメンタリーです。

監督の実のお母さんがみらいファームのスタッフとして昔から働いていて、

監督も子供のころからよく遊びに行っていて、とっても居心地のいい場所だそうです。

 

監督にとって、

障がいは特別なものではありません。

背が高いとか、小さいとか、足が長いとか、鼻が高いとか低いとか、

勉強は嫌いだけど音楽が大好きとか、ブリッジして早く前に進めるとか、

なまりがいっぱいあるとか、口をとがらせる癖があるとか、

そういう個性となんの変りも差もありません。

 

監督が大好きな場所だから、

小さいころから遊んでくれていたお兄ちゃんのような存在もいる場所だから、

映像には、優しさがいっぱい詰まっています。

ここは、優しくて楽しくて、柔らかくて面白くて、時間がゆっくり流れていて、

ステキな人が働いている場所ですよ、という思いが映像に溢れています。

 

出てくるみんながステキすぎて、自分の大好きな友達のような錯覚を覚えました。

あまりに映画に没頭しすぎて、

途中から映画であることを忘れてしまったただのおばさん。

エンドロールが流れたときに、はっ!!としました。

そうだ、、、映画だったんだ、、、。

せっかく好きな人がたくさんできたのに、

もう現実に帰らなきゃいけないのか、、、さびしい。

 

映画が終わると、監督のサイン会がありました。

 

映画の中で、仕事ってなあに?とお話しするいいシーンがあったので、

ただのおばさんは、

「監督は、仕事で人を幸せにする天性の才能があります。ただのおばさんは、幸せな気持ちになりました」

と伝えたかったんだけど、涙がポロポロ出てきてしまって、

上手く伝わったのか、、、。

 

青柳監督はただのおばさんの泣き顔を見て、

小さくてかわいい目を見開いて、

「ありがとう。ただのおばさん、また会おうね」

って言ってくれました。

また会いたい。早く新作を見たいです。

 

若き才能、優しさあふれる青柳監督。

 

みらいファームの人(映画のポスターに載っているお二人)が作ったお洋服

 

右上に飾ってあるのは、みらいファームの人が描いた絵です。

すごく細かい作業。

監督が「なにを考えながら描いてるの?」

と聞いたら、

「青柳さん(監督のお母さん)のこと」と言っていました。

お母さんもきっとステキな人なんだろうなあ。

 

ステキなシーンがいっぱいいっぱいあります。

たくさんの人が、この優しさ、あたたかい世界観に触れますように。

と思ったただのおばさんなのでした。