部屋に入るとすぐに、正太郎ちゃんは服をその辺に脱ぎ散らかして、

パンツ一丁になってベッドの上に寝っ転がった。

普段から初めて出会う女の子の部屋に入ってすぐに裸になっちゃうのだろうか。

 

「おいでー」

 

正太郎ちゃんはベッドの上で手を広げた。

 

「え、あの、えと。私、お風呂に入ってパジャマ着て寝るから、先に寝てていいよ」

 

私の言葉が終わる前に、正太郎ちゃんはぐーぐーといびきをかきだしていた。

 

シャワーを浴びて、パジャマを着て、部屋に戻った。

ベッドの横に正座して、正太郎ちゃんの寝顔を覗き込む。

こんなに近くで男の子の顔を見るの初めて。

すっごくキレイな顔。まつ毛長いなぁ。私、女なのにまつ毛ぜんぜんないよ。ビューラーでつかめないくらいまつ毛短いんだ。

正太郎ちゃん、なんてキレイな寝顔なんだろう。人差し指で頬に触れてみる。

 

「んん」

 

あ、起こしちゃったかな。正太郎ちゃんは寝返りを打って、再び、いびきをかきだした。

私は、ベッドの端っこに静かに静かに入り込む。

すると、正太郎ちゃんの腕が私の体を包み込んできた。

眠っているはずなのに、正太郎ちゃんの下半身がモコモコって大きくなっていく。太ももで、その異様な動きを感じていたら、私もおかしな気分になってきた。血液がどんどん下半身に降りて行くような感覚。何故だろう、すごく恥ずかしい。

 

心臓が今にも破裂してしまいそうなくらい高鳴って眠れない。

結局、私は朝まで目をぱちぱちさせながら、正太郎ちゃんの抱き枕でいた。

 

私のピンク色の部屋の中で