こんにちは。
ただのおばさんです。

夕方、ただの芝犬の散歩をしていたただのおばさん。
ぼんやり歩いていたら後ろから「すみません」。呼びかけられました。

振り返ると、自転車に乗った知らんおばさんが、ただのおばさんを見つめていました。

「あのー、ただのおばさんですよね」

え!?

名前を言われてびっくり。
え、え、え。
ただのおばさんはこの人知らん!
知らん知らん知らん!

「わたし、ただの高校時代の同級生だよ」

え!
なぬー!

ただのおばさんの記憶は時空を越えて高校生の時に。
なんと、10年以上ぶりに会うただの同級生だったのです。

それにしても顔が当時と全然違う。
思わず「整形した?」と聞いてしまいましたが、「してないしてない!」とのこと。

そんな失礼な質問はささっと流して
「うれしー! 近所に住んでるんだねー!遊ぼうぜー!」
と何度も言ってくれたただの同級生。ただのおばさんも大喜び。

LINEを交換したので、
家に帰ってさっそく連絡しました。

「会えてうれしかったよ!ただのおばさんは●日と●日と●日が空いてるけど、どう? ゆっくり話したいなー」

すると。

「ごめん、けっこう忙しいんだよね。でも毎日家で飲んでるよー」

といきなりシャットアウトな返信。

え?
ほんの数分前に遊ぼうぜって、言ってたよね? 
「でも毎日飲んでる」の「でも」って、なんだ?
そして来月でも再来月でも、候補日を出してさえくれないのはどうして? ずっと忙しいのに、遊ぼうぜと言ったのか?

ただのおばさんの辞書には社交辞令という言葉は載っていません。
頭の中がはてなでいっぱいになりました。

ただのおばさんは友達が少ないのでわからないのかもしれません。
こういうことって、世間ではふつうのことなのかなぁ。

苦笑いのただのおばさんでした。
 
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標本のようになったただの柴犬