「失礼なことをしてしまったかもしれないと後悔しています。

ごめんなさい。

なにか私に役に立つことがあればと考えたのですが、

間違っていました。

気づかせてくれてありがとう。

ぜひ、近いうちに正太郎さんのおススメの居酒屋に連れて行ってください。

楽しみにしています」

 

黒木からの返信。

スマホを胸に置いて、天井を見つめる。

 

彼女は俺のことをどう思っているのだろう。

嫌いじゃないことはわかるけど、

恋心と受け止めていいのだろうか。

優人のいうように、援助交際を求めている人?

ダメンズが好きなお姉さん?

黒木という人間がわからない。

 

でも会いたい。

まずは使ってしまった金を元に戻さないとデートにも誘えない。

優人が帰る前に借りておけばよかった。

しばらくライブはないし。

やりたくないけど、日雇いのバイトでもするか。

 

考えながら目を閉じた。

 

あなたは今、どこでなにをしているのだろうか。