佳代とは、先輩芸人に呼ばれて行った飲み会で知り合った。

3対3で、男は先輩と俺、優人。

女の子は、1人がとびきり美人で、もう一人は普通。

佳代はちょっと哀れになるくらいの引き立て要員だった。

 

俺と優人は、先輩と美人がいい感じになるために場を温めた。

空気が和んでくると、先輩からの指令で、

佳代と普通の女を別の場所へ連れ出すこととなった。

 

4人で安居酒屋に入り、

俺が「あの子は美人だけど性格最悪だな」「つまんねー飲み会だったな」などと文句を言うと、

普通の女はキャッキャと喜び、佳代は顔を引きつらせていた。

 

酒が進むと、普通の女は俺の話にずっとゲラゲラ笑いながら、

肩にもたれかかったり、テーブルの下で手をつないで来たりした。

 

しかし、いつどこで何故そういう流れになったのか。

俺がトイレに行っている間に、

普通の女と優人はいなくなり、ポツンと佳代だけが残されていた。

 

安いウーロンハイを何杯も飲んだ