皆さん、こんにちは!
前回は、目標設定のポイントをご紹介しました。
目標を持って練習に臨むと練習の質が高まる可能性が
高まります。
しかし、目標は立てるだけでは効果的とは言えません。
目標設定は、立てた後にもやるべきことがあります。
今回は、目標設定のプロセスをご紹介します。
Lock &Latham(1990)は、下記のようなサイクルを提唱しています。
ステップ1:目標設定とステップ2:コミットメントの保証は、前回までにご紹介した内容とやや重複するので、
ここでは割愛します(やる気を高める「目標設定」)。
ステップ3:目標達成障害の評価
つまり、立てた目標を達成する過程で邪魔する要因を明らかにしましょう!という内容です。
例えば、進学校であれば勉強も蔑ろにできませんので、練習時間が限られてしまい、目標を
達成するには障害になる可能性があります。
また、目標は立てたものの怪我などのアクシデントで目標達成の足かせになってしまうかもしれません。
このステップは、そのような要因を明らかにすることが目的です。
ステップ4:行動プランの構築
このステップは、ステップ3の目標を邪魔する要因に対して、
障害を乗り越えるための解決策を準備しておこうということです。
上述した練習時間の制限や怪我を例にすれば、
練習時間の制限
・自宅などでの個人練習の時間を抽出する
・練習の質を高めるために、その日の練習の課題をミーティングしてから練習する
怪我
・毎日の練習後のケアをしっかりしておく
・オーバーワークにならないために、練習量を調整する
などが挙げられると思います。
目標は立てたものの、達成するまでの過程で障害は出てくるものです。
それで目標を達成できないのは勿体無い。
だからこそ、それを予め明らかにして解決策を準備しておく。
これが、ステップ3、ステップ4になります。
是非、取り組んでみてください。
この先のステップは後日紹介します!
それでは!
スポーツメンタルトレーニング指導士
小林 玄樹