皆さん、こんにちは!
前回から、また少し書くまで時間がかかってしまいましたが、
2019年もなるべく書いていきたいと思っています。
前回は、モチベーション(やる気)の理論として、自己決定理論(前回のブログはコチラ)についてご紹介しました。
今回は、モチベーションを高めるための心理的テクニックである「目標設定(Goal setting)」についてご紹介したいと思います。
目標設定は、効率的にパフォーマンス熟達レベルを高めるモチベーションの理論です(Latham & Locke,2006)。
皆さんは、普段から目標設定をしていますか?
目標設定に関しては、日本のスポーツ界でもどのチームも行う習慣になっているものの一つだと思います。
しかし、私のスポーツ経験を振り返っても、
効果的な目標になっているかというとそうでもないかもしれませんね。
それは、目標のタイプや設定のポイントを押さえてないからかもしれません。
Weinberg& Gould(2015)によると目標設定には3つのタイプがあります。
・結果目標
・パフォーマンス目標
・プロセス目標
下記の図が3つの目標設定の例(ボクシング)になります。
スポーツ心理学・メンタルトレーニングでは、結果はコントロールできないものだと分類します。
つまり、プロセス(自身の行動)の積み重ねが結果に繋がるという考え方です。
また、Weinberg& Butt(2005)の研究では、下記のようなSMARTS Goal
という目標設定のポイントを報告しています。
S:「Specific」 具体的な目標
M:「Measurable」測定可能な目標
A:「Attainable」 達成可能な目標
R:「Realistic」 現実的な目標
T:「Time-bound」 期限付きの目標
S:「Self-determined」自分で決めた
このように、ただ闇雲に目標を立てるのではなく、
目標設定のポイントを押さえることで、目標設定の効果が高まるのです。