休みになると
よく遊びに行ったばぁちゃんち

ザリガニが取れた小さな川
大きな花火が見えたベランダ

何が食べたいと聞かれて
朝ごはんにおにぎりを沢山作ってくれた

大きくなっても
時々遊びに行っては
ご馳走を食べさせてくれた

バスから降りて見える景色
照りつける太陽
街路樹の生えた曲がり道
セミの鳴き声

倒れてからは
すっかり行かなくなったばぁちゃんち

会う場所が変わって
白髪が目立つようになった頭と
変わらない笑顔

瞳を閉じれば
いつだって思い出す
子供だった私とあの家

あの頃が呼んでいる
遊びにおいでと呼んでいる