ど   ど  ど

ど どー… どーー

ど  ど どー


れ れ れー…


み み みー


どーれ…み…


どーれーみーーー


どーれーみー


みー…れーど


みーれーどー


どーれーみー みーれーどー



たよりない きみのゆびが

おりるばしょを さがしていて


ここかな? ちがう? できないよっ

やだ やらない

と よわねがきこえて くるけれど


ここだよ そう やらないの?

そう やめちゃうの

できたら…たのしいよ?


ぼくの みちあんないの ゆびが

いつしか いらなくなって


できたね やったね じょうずだなぁ

うれしいなぁ でも

ちょっとだけ さびしいな

と なさけないぼくのおとは

きっと きみには きこえていない





これはなんだろう

ちょん
ほわん
うごいたよ

いいの?
どうぞ

ちょんちょん
ほわわん
もっとうごいたよ

あしはどうかしら
ぱちゃ
ぱちゃぱちゃ
なんだろうこれ
ぱちゃぱちゃぱちゃ

そろそろいくよ
あ まってまって

おててをぎゅっ
たのしかったね
またやりたいね
まるで海の中にいるような

音の波長が

ぽおん、ぽおんと

心の中に染み渡る

日の沈んだ寒空の下

行き交う人々

名も知らない楽器を奏でる彼は

静かな世界で、音楽を愉しむ