アフガニスタンの劣悪な水事情や人々の食料確保を少しでも良くしようと、自らを犠牲にして頑張ってこられた「ペシャワール会」の代表・中村哲医師が何者かの銃撃を受け尊い命を落とされた。

 

 先ずはご冥福を祈りたい。

 

 日本へ帰国されたとき、方々の講演などで現地の大変な事情を語られ、長い年月をかけた水路の確保や延長は、不毛の土地であった砂漠地帯を見事な緑の土地に変貌させていた。

 

 アフガニスタンの人々はどんなに中村医師を尊敬し、その功績を称えていたことだろう。

 

残念なのは、崇高な考えを実行に移し積み上げてきた現実が、冷たい銃弾によりあっという間に砕け散ったことだ。

 治安の悪いアフガンなどでは、その行いがどんなに素晴らしいことであっても暴力の前には無力であると言うことだ。

 

 これだけの功績を残しアフガニスタンの今後を考えたとき、どうして国軍規模のガードがなされていなかったのだろうと、悔やんでも悔やみきれない。

 我々日本人は長い戦の無い年月に、すっかり平和ボケをしていて自分はこれだけ良いことをしてきたのだから、自分を襲うものなど居るはずはない。と錯覚している者も多い。

 

 日本人の危機意識の希薄さに唖然とすることが度々なのだが、中村医師がそうだったとは思いたくない。しかし、無防備で一方的に攻められたときの無力さをそろそろ考え直さねばならないのではないか。

 

 国単位で考えると、国防の大切さを改めて考え直さざるを得ないのではなかろうか。