ここ最近、何人かの友人の経営者がした失敗を見ていて、思い出した言葉があります。
『 失敗したビジネスの 失敗の原因は、全てスタートアップ地点に仕込まれている。 』
これ、『 社長失格 』 の板倉雄一郎さんから聞いた言葉なんです。
僕も、25歳ぐらいからずっと経営に携わって、現在39歳。
14年ぐらいの経営的意思決定をしてきているわけですが、自分の経験を振り返ってみても、結果、失敗に終った意思決定というのは、もともと、失敗する事が判っていたというものばかりですね。
経営者というのは、
『 前に進もう 』
という意識が強すぎたり、自信過剰だったりすることが多いので、
『 これって、先に行ってトラブルになる可能性があるよな...』
って感じているにもかかわらず、 内なる声を無視してしまう。
で、結局、心配していたとおりのリスクが顕在化して、トラブってしまう。
でも、実は、最初から失敗することって判っていたわけです...
いま僕が気をつけているのは、
まず、意思決定に際しては、『 リスクに対する直感 』 を大切にするということ。 『 内なる声 』 に耳をしっかり傾けること。
にもかかわらず、『前に進む』 事への誘惑にかられて失敗した場合、悔やんでも仕方が無いので、前向きな失敗であったと、後悔をしないようにすること。
とはいいつつ、忘れ去ってしまっては、失敗を経験した価値がないので、今回の失敗と、もともと感じていた直感とを、しっかりと結びつけて記憶に留めることで、自分の中に新たな経営の 『因果律』 を作り上げること
の3つを行うようにしています。
要するに、直感を大切にするが、欲に駆られて失敗したら、失敗から学ぼうってことです。
春日原森