世界のホンダを作った本田宗一郎も
iPod・iPhoneで世界を席巻しているアップル社のスティーブジョブズも
バージン航空のリチャードブランソンも
もともとは、みーんな われわれと同じ ガレージからスタートした零細企業の経営者だったわけです。
さらに、さまざまな伝記などを読んでも、彼らは決してわれわれと異なる特別な能力をもっていたわけでもありません。
では、なぜ、世界中の多くの起業家は、起業し、命をかけて勝負し、努力し、そして幾多の苦労を乗り越えているにもかかわらず、世界的企業を築き上げられずに、結局、零細企業・中小企業の社長にとどまるのでしょうか?
いったい彼らとわれわれは何が違うのでしょうか?
経営スキル?
営業力?
プレゼンテーション能力?
人脈?
どれも不正解ではありませんが、正解でもありません。
答えは
情熱と感動する力
これは、あの 櫻井淑敏さん の言葉です。
櫻井淑敏さんは
世界の本田宗一郎の薫陶を受け
世界で初の無公害エンジンのCVCCを開発し
世界の強豪ひしめくF1の世界で、一勝もできなかったホンダF1チームを率いて、二度も世界制覇を果たした。
文字通り、世界と戦い、そして勝利してきた世界レベルのリーダーといえる方です。
最近では、あのルマンシリーズに参戦している名古屋のエイムというベンチャー企業のレーシングチームのアドバイザーに就任され、そのチームエイムをこのたび、英国シルバーストーンで見事優勝させました。
その 櫻井淑敏さん が、僕に教えてくれたんです。
本田宗一郎は 感動の天才 だったと。
並外れた 感動する力。
並外れた 感動を人に与えられる力。
並外れた 感動を共有する力。
そうしたものが、社員の職務をはるかに超えたコミットメントを引き出し、そして、幾度と無く立ちはだかる壁を乗り越え、そしてイノベーションを生み出す原動力になるのだと。
僕は、この言葉を聞いたとき、文字通り、鳥肌がたちました。
これまで、ベンチャー経営者として、経営コンサルタントとして、多くの経営者とお付き合いさせていただきましたが、多くの経営者は、本当に優秀で、皆さん、立派な経営力を身につけておられる。
当然、商品も、従業員の方も、しっかりとされていて、営業力もマーケティング力もある程度ある。
でも 世界に通用するレベルになっていない。
...何が違うんだろう。
それまで、ずっと疑問に思ってきた僕は、本当に眼からうろこが落ちました。
答えは、感動する力、情熱の力 なのだと。
それも、並外れた情熱と感動。
それでは、われわれは、どのように感動力、情熱力を身につければいいのでしょうか?
と、その答えは次回に....
春日原森