今日2008年11月5日(米国時間では11月4日)、合衆国大統領選挙において、バラクオバマ上院議員が黒人としてはじめての米国第44代大統領に当選されました。



日本にとってデメリットの多い大統領といわれていますが、個人的には、多くの問題を抱える米国をこの若きリーダーがどのように率いていくのか、期待したいと思います。




さて、若さとカリスマ性によって大衆を魅了するオバマ氏をTVで見ていて、僕が思い起こすのはケネディ大統領です。


ケネディ大統領は、いまから48年前の1960年の11月8日に合衆国大統領選挙で当選しました。


オバマ氏が弱冠47歳に対して、ケネディ氏は、さらに若いわずか43歳!!の若さで大統領に選ばれていますから、本当に若きカリスマリーダーだったわけです。







さて、この一枚の写真、皆さんご存知ですか?


これは、米国とソ連が全面核戦争に突入しかけた、人類が直面したもっとも大きな危機のうちのひとつとして数えられる 『 キューバー危機 』 の際の一枚です。


内にあっては、好戦派、タカ派の存在によって内部の混乱、一本化が難しい状況があり、外にあっては、ささいな誤解によっても全面核戦争に突入しかねない状況での、ギリギリの状況の中で、白熱する閣議の最中に、ホワイトハウスをふっと抜け出して、ケネディ大統領と、その弟の司法長官であるロバートケネディが、二人で相談をしている写真です。





これ、僕が好きな写真の一枚で、僕のオフィスの壁にも飾ってあります。



なぜでしょうか。




この写真を眺めながら想像してみるんです。


もし自分がケネディ大統領と同じ立場だったらって。


人類、愛する家族、国民が生命の危機にさらされているなかで、それが自らの手にゆだねられている。難しい、つらく厳しい決断を迫られているが、自分以外にそれを決めて、その責任を背負う人間がいない。

なぜなら自分が最終決定者であるからです。

本当につらい状況ですよね。


僕はこの写真を眺めると、元気になるんです。

特に悩んでいるときです。


時々経営って本当につらい ものじゃないですか?

雨七日、晴れ三日 なんていう人もいますよね。

僕も自分が世の中でもっともつらい人間だなんて感じるときもあるんです。

そんなときに、この写真を眺めると、この人(ケネディ大統領)が背負っていたものに比べれば、僕の悩みなんてまだまだ小さいって思えます。

春日原森