僕のもう一つの仕事に、ベンチャー企業の成長支援コンサルティング(昨年までは、その関連で上場企業の非常勤役員をしていたりしました...)というのがあるのですが、その中で、ベンチャー経営者のリーダーシップはどうあるべきか というテーマによくぶつかります。
部下/従業員との関係がうまくいっていない 〝ベンチャー経営者〟さん は、ご自分の中で、あるべき〝リーダーシップ〟の姿/イメージを持っていないことが多い気がします。
過去に僕が書いた記事が少しそれに役立つかなと思ったので、以下を読んでみてください。
『 イメージの重要性 』
イメージって重要です。
例えば、あなたがサッカーをやるときに、ジダンをイメージしながらプレイするか、ロナウドをイメージするか、はたまたとなりの近所のオジサンをイメージしながらプレイするかによって、あなたのプレイぶりは変りますよね。
ベンチャー企業の経営でもそうしたイメージの持ち方はとても重要です。
ジェネサス(僕の経営する会社です)は、上場企業のM&Aのお手伝いと、起業家やベンチャー企業の立上げ支援の2つを業としていて仕事のほとんどを経営者の方々と直接の接点を持ってやっていますが、そこで時々感じるのが、マネジメントがうまくいっていない会社の場合、経営者の方が頭に抱く経営者のイメージやリーダーシップの発揮の仕方が間違っているんじゃないかなということ。
例えば、人も金も経営基盤は何にもないベンチャー企業なのに、書店に並んでいるビジネス書をかじり読みして、ビルゲイツや、ジャックウェルチや、ゴーンさんのようなイメージを頂いて、戦略だけを語り、自分は社長だからといって社長室にふんぞり返っている、これ社員数人の会社でやっちゃうとつらいことになりますよね。
それでは、ベンチャー経営に合致したリーダーシップイメージってどんなものでしょうか?
僕が思いつくのは...アメリカズカップに出場するヨットチームのキャプテンのイメージですかね。
〝 キャプテンは船の運命を決して誰かにあずけたりしない。刻々と変化する状況は予断をゆるさない。部下にはあらゆるささいな状況の変化も逐一報告するように指示し、自らも天候、気温、海面の状態に全神経を集中し、集まってきた情報を自ら把握・分析し、今後の変化を占う。そうして、どの方向に、どの程度のスピードで、船を進めるべきか、方針を自らはっきりと決定し部下に指示する。
キャプテンは、自ら帆を張る作業も行い、自ら舵をとり、自ら賄い飯も作り、必要であれば全ての作業をクルーとともに行う。ただし、そうしたことを行っても自らのミッションが果たされたとは決して考えない。船を守るためにキャプテンが果たすべき重要な役割があることがそうした雑務にあるとは考えていないからである。 〟
僕のベンチャー経営者のイメージはこういう感じですね。
よい経営者は部下に仕事を任せます。
しかしながら、部下にまかせっきりにはしません。
常に自らの五感をフル動員し、顧客や、取引先や、社員や、競合の状況を把握しようと努めます。
ベンチャー経営者は自ら動くのもいといません。
---- イメージの重要性 おわり ----
何か感じるものありましたでしょうか?
リーダーシップにお悩みの方がいたら、どしどし、このブログにコメント下さい。
お答えできる範囲で、お答えしますので。
春日原森
