ジュネーヴはすっかり日照時間が減り、朝晩の寒さが増してきています。
まだ日中はそれほどでもないので、今のところは例年よりも過ごしやすい冬のようですが。
先週、市の中心に初の「オメガ」のショップがオープンしました。
まだじっくり見てきていないのですが、
高級過ぎず、でも爽やかでキチッとした店構えはこのメーカーのスタンスをよく表していると感じました。
お店の雰囲気、明るさなどは東京にあるオメガショップと同じ印象です。
スウォッチ・グループのショップがすでに数年前にオープンしていますが、
こちらがブレゲ、ブランパン、ジャケ・ドロー、レオン・アトなどを一緒に扱っているのと比べると、
単独でショップを持ったオメガの人気とブランド力がわかりますね。
(写真なくて、ごめんなさい・・・)
さて、話は変わりますがこのブログの一つ前の記事にyunaさんという方が質問のコメントを寄せてくれました。
内容を抜粋してみます。
1・「フランス語圏では社内の公用語はフランス語なのか?」
2・「英語かフランス語どちらに比重を置いて勉強をしていけばいいか悩んでいる」
3・「英語だけでコミュニケーションをとっていくのは難しいか」、、、etc.
私はアメーバ・ブログ内の「留学」というカテゴリーでブログを書いているので、
いままでもこのような質問がコメントやメッセージ欄などから届きました。
最初に断っておくと、私自身も勉強中であり同じような悩みを持っています。
ですからアドバイスなどということは恥ずかしくてできません。
ましてや語学留学を目的にスイスに来ているわけでもないんです・・・
ただ、これまでの経験や体験、あるいは他の日本人の方々やスイスで働く人達のことをふまえて、
なにか皆さんの参考になればという期待をこめて、ちょっとばかり逆コメントしてみます。
1についてですが、基本的にフランス語になると思います。
直接的な業務だけなら英語だけでなんとかなるかもしれませんが、
仕事ってそれだけじゃないですよね?
円滑に仕事を進めるには同僚とコミュニケーションを取る必要もあるでしょうし、
内外の資料や書類、メールなどもフランス語圏にいるということはフランス語がメインになるのではないでしょうか。
よほどの外資系の企業でない限り、フランス語ができると強いと思います。
私は最初にスイスに来たときはフランス語が全くわからなかったので英語を使いましたが、
幸い、最初の就職先はインターナショナルな時計関係の会社で従業員の4分の3はフランス語圏外の出身でした。
それでも社内ではフランス語が飛び交っていました。
半年たってからできるだけフランス語のみで話すことにしましたが、やっぱり違いましたよ。
最初はカタコトでもだんだん上手にはなせるようになってきます。
2について。
できることなら両方やるべきです。
もちろん発音や言い回し、文法など違いますが、同じアルファベットですから単語を覚えるにしても相乗効果が期待できることも多々あります。
私は結局フランス語に重点を置くようにしましたが、それはフランス語圏の時計業界、さらに職人の世界ということだからです。
例えば、日本の伝統工芸を学ぶフランス人が、「日本語にするか英語にするか・・・」って悩むのならば、誰だって日本語に重点を置くべきだって言いますよね。
英語ができれば可能性が広がることは間違いありません。
世界にも視野をもつ会社であれば、お客様もフランス語圏の人だけではないですし、
スイスは私達が思っている以上に国際的な国だと思います。
そうでなかったらこんなに小さな国が豊かなはずはないですしね。
ただ一つ付け加えておきますが、
短期間ではなく、これから長くフランス語圏で勉強したい・活躍したいというのであれば私のようにフランス語だけというのも意識が集中でき、特に発音がゴッチャになる心配が少しなくなりますよ。
(アメリカ人のフランス語は意味がわかっても英語にしか聞こえないなんてこともありました・・・笑)
3、英語だけでコミュニケーションを取るのは難しいか。
ということですが、相手や周りの環境に左右されそうです。
私の場合は非常に難しいです。
ジュネーヴで出会った日本人の中には英語のみで仕事をしている人がたくさんいますが、
そういう方たちは決まって「日系企業」や「銀行」、あるいは外国資本で英語メインの会社で働いています。
日常で言葉の問題があっても、仕事においては困らないという理由で結果的に英語になるそうです。
そんなところです。
個人的にはフランス語自体とても好きで興味があるので、今の環境は本当にラッキーです。
必要に迫られて英語になったり、フランス語オンリーになったりする気がしますが、
言葉を勉強すると、その文化圏の習慣や雰囲気を感じられておもいろいですよね。
しかもそれを使って仕事をしたり生活をするのは刺激的です。
会社の形態や、環境、働く人達によってそれはそれは様々だと思いますので一概には言えませんが、
英語、フランス語の比重はこれから先どうしていきたいかによって、その時々でバランスを考えていけばいいのではないでしょうか?
ちなみに、どちらも全く話せずにたくましく生活している方もいることを付け加えておきます。
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