それは、私が仕事をしている様子や、時計の写真、細かい内容が
なかなか記事にできないことです。
毎日の面白い出来事や、綺麗に仕上がった時計をみなさんにお披露目
することができればいいのですが、
時計会社は技術やモノを提供するのが第一。
すべてのことは門外不出、秘密主義が大前提なのです。
以前日本からやってきた顧客を率先して案内し、色々なものを紹介していたら、
プレスのほうから「待った」がかかったことがありました。
でも、それが普通なんですよね。
そういうわけで、今日は最近読み始めた時計の本を紹介したいと思います。

(Le reglage d'une montre a balancier spiral /par H.Jendritzki / Editions Antoine Simonin)
写真、暗くなってスミマセン。
この本には、現在、一般的に機械式時計で使われている、
ヒゲゼンマイとテンプに関する調整理論と方法が書いてあります。
はっきり言って辞書がないと読めないので(汗)、
私の語学力では、完全に読み終わるまで数ヶ月かかると思います。
ざっと見、私が日本の時計学校でもらった時計調整理論の教科書と
同程度の内容かと思うのですが、資料で載っている道具や、
調整方法などは若干違ったものがあるようです。
ただし、1970年代の技術・調整理論なので、これもすべて鵜呑みにして
良いわけでもありません。
この本は、スイス・ヌーシャテルにある、
「ANTOINE SIMONIN」(アントワーヌ・シモニン社)という出版社から出ているもので、
ここは時計に関する古書から、最新の時計本まで、
実に2500冊以上を取り扱っています。
もし興味のある方は、ホームページがありますのでどうぞ。
http://www.booksimonin.ch
スイスで最も有名な時計学校WOSTEPの教科書もここで売っています。
私も使っていましたので懐かしかったです。
なにか面白そうなところがあったらみなさんにご紹介したいと思います。
それでは!
世界の時計 専門用語集: 英語・日本語訳比較 (英語和訳)/作者不明

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