
(土曜日はマルシェで賑わう川岸)
リヨンを訪れて私が感じたのは、
街全体が醸し出すダイナミックな雰囲気でした。
現代と過去が同じように存在し、その調和の中で時が流れる、、、。
この絶妙なバランスが、我々に何かを伝えているような気がするのです。
リヨンの中心部を大まかに言うと、
街を横切る2本の川によって、3つの地域に区分されます。
「Rhone(ローヌ)川」から東側が新市街、
「Saone(ソーヌ)川」から西側が旧市街、
そして、その2本の川に挟まれた半島部分を
「Presqu'ile」(プレスキル/もう少しで島、という意味)と呼び、
市役所を含めた公共機関や繁華街、新旧多くのお店が集まる一帯
となっています。

(街で見つけた手袋専門店:マダムが後ろの引き出しから手袋を出してくれます)
リヨンは紀元前1世紀に、古代ローマの植民都市として誕生し、
16世紀には「フランス・ルネッサンス」の都として大きく開花した街です。
1998年、イタリア・ルネッサンス建築の影響を受けた町並みが
「リヨン歴史地区」として、世界遺産に登録されました。

(ソーヌ川から旧市街を見上げる:川岸から丘の裾にかけて世界遺産に。)
美しく、また歴史的な重厚感のあるこの街はとても趣があり、、
感動に事欠くことがありません。
遠藤周作、永井荷風といった日本の文豪たちがリヨンに魅せられたワケを
心が理解したようでした。
ちなみに一昨日のブログにあるリヨンの町並みの手前側は、
世界遺産になっている地区でもあります。