金曜日の予定もすべて終わりました。思っていた以上に多くの人にお会いでき、秋の研修もおそらく大丈夫。やれやれ、と思ったら、フェルネーに行きたくなりました。

 フェルネーまでは「60番バス」で15分くらい。ジュネーブは常に住宅不足で、周辺のフランスの街に住宅地が開発されています。フェルネーも同様で、ジュネーブからフェルネーに向かう道路が拡張され、街中の旧市街の周辺にはモダンなアパートメントのビルが次々と建設されています。2014年に私が来た頃はまだ鄙(ひな)びた印象がありましたが、今はなんだか近代的な街になり、人口もどんどん増えているようです。

 

 小さなフェルネーの街に、フランスのスーパーマーケットのカルフールが二つあります。金曜日の夕方はジュネーブなどから大勢の人が買い物に来るので混みあっていました。Sさんはカルフールで働いているのですが、「ウサギ、最近日本から来た『餅』がすごいのよ」と言います。仕入れても仕入れても、どんどん売れるのだそうです。時代が変わった、と思いました。私が1989年から93年までカナダに留学していた当時は、欧米の人は例外なく「餅はベタベタしていて苦手」と言っていたので、私は海外から来た人にはお餅はあげないようにしていました。日本食ブームのおかげでしょうか、今は大人気と聞いてびっくりです。

 カルフールの棚にもいろいろな餅が並んでいます。

 

ドリアン風味の餅、なんて、どんな味、臭いなんでしょうか。怖いような…。

 

 

 カルフールで果物を買って、フェルネーのメインストリート(といっても200メートルもあるかどうか…)のCafé du Soleil(カフェ・ドゥ・ソレイユ=太陽のカフェ)に入って一休み。カルシウム補給のためカフェラッテを注文し、おいしそうな焼き菓子も頼みました。マジパン?のようなクリームとジャムが入った焼き菓子で、甘すぎずおいしかったです。

  

 

 

外のテラス席で食べていると、おこぼれをもらおうとスズメがたくさん集まってきます。「このスズメちゃん、もしかして私が世話をしたスズメの子孫だったりするのかな」と、以前ホテルのベランダに落ちてきたひなを2羽、世話をしたのを懐かしく思い出しました(2017年10月27日のブログ参照)。

 

 フェルネーの街を歩いたり座ってコーヒーを飲んだりしていると落ち着きます。まだ自分の心の半分がフェルネーに残っているような気がします。2014年に初めて来た頃は、精神的にどん底にまで落ちたことを思うと我ながらおかしいのですが…。