さて、ビールを一杯飲み終わったら、Sさんのお嬢さん推薦のレストラン、Le Bon Accueil(ル・ボン・アキュエイユ)に向かいます。

 

 

雪解け水が勢いよく流れる細い川のほとりに立つレストランのテラス席に座りメニューを見ます。お料理にカエルの足があったので歓喜しました!私はカナダのモントリオールに留学していた頃、中華屋さんでよくカエルの足の料理(「田鶏」と中国語で書きます)を食べておいしさに感激し、フランス料理にもカエルの足は使われると聞いて、絶対に美味しいに違いない、と想像していたので、「ついにこの日がやってきた」、と思いました。

 前菜には「牛肉のたたき、わかめ添え」など日本風の料理名もあります。これも注文しました。料理に添えられているポテトフライがおいしすぎて、ビールが進みます。また、お肉よりもポテトを食べ過ぎて、Sさんに「ウサギ、お肉!」と促されました。彼女はお料理が上手なので、自分が料理したものではなくても、お肉をベストなタイミングで食べてほしいのです。

 

 

 

 

 

 

カエルの足はニンニクを利かせた塩味で臭みもなく、とてもおいしくいただけました。Sさんはステーキを注文し、二人で分け合って食べました。禁断のデザートまで食べてしまいましたが、この日が唯一のレストランでの食事でしたので、おいしいものをいただけて本当にラッキーだったのでした。