今回、ソルトレイクシティで驚いたことの一つに、メキシコ国境から遠く離れた内陸の街なのに、スペイン語を話す人たちがとても多いことです。国境に近いとか、都会ならわかるのですが、こんな内陸の田舎町でもスペイン語を話す中南米からの移民の方たちが非常に多いのは私にとっては驚きでした。道行く人の多くがスペイン語を話し、空港の中の案内や道路の注意書きにも英語とスペイン語両方書いてあるところが見られました。今回同行した同僚はアメリカ生まれでお父さんが中南米の人なので英語もスペイン語もわかるのですが、「あの人はメキシコ人だ」とか「あの人はコロンビア人だ」など、スペイン語でも少しずつなまりがあるのでいろいろな国から来ていることがわかるそうです。ショッピングモールやスーパーで働いている人の多くが中南米からの移民の方たちのようでした。

 

メキシコの人が多いせいもあると思いますが、メキシコ料理屋さんがあちこちにあります。ある日の夕食は、同僚がグーグルマップで探した「オーセンティック(本物の)メキシコ料理」屋さんでした。彼によれば、アメリカのメキシコ料理はアメリカ風に、日本のメキシコ料理は日本風になっているのだそうです。このお店での彼のおすすめは「フライドタコス」。タコスというと、乾いた丸いクレープ状のものの中に野菜が入っていますが、ここのは中にチーズやトマトなどが入っていて、皮が揚げてあります。

 

日本の料理には例えられませんが、ちょっと餃子のような、たこ焼きのような感じでしょうか。チキンコンソメスープも追加で頼んだのですが、これが非常においしく、お店には「ラーメン」も置いてあり、このスープでラーメンを食べたらおいしいだろうな、と思わせる味でした。しかし、「オーセンティックメキシコ料理」と謳っていながら「ラーメン」とは。。。今、ラーメンは世界中で大はやりなので、このメキシコ料理屋さんもはやりに乗っかったのでしょうか。なぜかアルコールは置いてありませんでした(涙)。

 

タコスをビールで流し込みたかったうさぎ