昨夜、ジュネーブ日本人国連・国際機関職員会(JSAG)の集まりがあり、私も顔を出して名刺を配り歩きました。駅近くのバーで開かれた社交の会で、こういう会合に顔を出すのがとても大事です。気軽にあいさつして自己紹介をし、学生たちを引率してのツアーの趣旨説明をしてご協力をお願いするのです。皆さん、日本の若者のためなら喜んで協力する、と言ってくれます。

 

今日は、昨夜会うことができたJPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)の皆さんとWHO本部でコーヒーをご一緒することになりました。

 

今日の気温は15℃まで上がり、コートは手に持って歩きます。運動不足なので、ホテルから30分以上かけて歩いて行きましたが、もはや暑く感じるくらいです。花も満開、たくさんの鳥が楽しそうに鳴いています。

 

WHO本部には有名な天然痘撲滅宣言を記念する像が立っています。本館の中に入ると、WHO創設75周年を記念するプレートが置かれていました。

 

 

 

WHOのお仕事はさぞかし大変だと思うのですが、お会いしたJPOの皆さんはとても明るくてエネルギーを感じました。秋の研修の日程が決まったらすぐにご連絡をして学生たちのためにご自身の経験をお話していただくことになりました。

 

WHO本部から徒歩10分くらいで、国境なき医師団(MSF)に到着です。国境なき医師団は、フランスで医学生たちが集まって世界の紛争、災害発生地帯で無償の医療支援をする団体を立ち上げたところから始まりました。以前フランスに住んでいたころ、テレビで彼らのドキュメンタリーを見ましたが、本当に危険な仕事で、よくこんな危険な仕事を続けられるものだと驚きましたし、私のような人間にはとてもできないことをしていらっしゃる皆さんを尊敬します。MSFは1999年にノーベル賞を受賞しています。

 

 

帰りも40分くらいかけて歩いて帰り、途中、パレデナシオン(Palais des Nations)の「壊れた椅子(地雷によって身体に障害を負った人たちの象徴)を遠くに見ました。この広場ではしばしば世界の紛争地帯や、さまざまな理由で迫害されている人たちのグループが抗議活動をしています。

 

不安定な時代ですが、若者たちは社会の希望です。一人も多くの若者が世界に羽ばたき、将来世代のより幸福な社会をつくるために働いてくれることに希望を託します。

 

若者と話すと元気をもらえるうさぎ