今朝、電気屋さんがまたやってきました。


廊下のランプのスイッチは二つあって、その二か所でつけたり消したりできるようになっています。そのランプが、パカパカと電気が安定せず、ぱったりと消えたと思うと、バスルームの電気を消したり、洗濯機が洗濯を終了したりすると突然ついたりしていたのです。


昨日来てくれて、直そうとしたのですが結局直せず、「明日また来る」と言い残して去って行った電気屋さんでした。


今日も修理に四苦八苦し、スイッチがついている壁をドンドンガンガンとたたき始めました。「二つ大きな問題がある」と言って、スイッチを外したり壁を削ったり、大ごとになってきました。


1時間半ほどもかかってようやく直してくれました。「直りましたよ」と言われて、「まあまあ、どうもありがとうございました」と廊下に行った私は「げっ」と驚いて思わず立ち止まりました。廊下には、修理の際に削った壁のかけらや屑がたくさん散らかっていたのです。なにやらプラスチックの端切れも。なんだこりゃ??


「大丈夫。あとで掃除機かければきれいになる」


「ああ、掃除機できれいにね」…って、そうじゃないでしょ!こんなに汚くしたんだから、自分できれいにしていって!プラスチックの端切れは持って帰って!と言いたいところですが、ぐっとこらえて「そうですか、じゃあ、後で掃除機かけておきます」と言いました。


日本なら、修理の人が来て散らかしたらほうきと塵取りを持ってきておいて最後きれいにして帰ると思うのですが、こちらでは散らかし放題散らかして、「大丈夫、掃除すればきれいになる」と言って澄ましているのです。


こういうパターン、多いですね。こういう違いを受け入れられるかどうかで、ここに長く住めるかどうかが決まるわけですね。


でも、私が電気屋さんに期待した最大のことは、漏電の原因を特定して問題を解決してくれることだったので、「あのー、漏電の件は?」と聞いてみました。でもおじさんは、分電盤のブレーカーを上から順番に指さしながら、「pas problem!(問題なし)」、「pas problem! 」、「pas problem!」と言いはなちました。


いや、だって、突然主幹ブレーカーが落ちるなんて、問題ありありでしょ?と思うのですが、この人たちはこちらが必死の努力で何とか元に戻している状態を見て「問題なし」になってしまうのです。


日本人会の人には「この嫌な東洋女!と思われてもいいから、何度でも主張しないと」とアドバイスされましたが、やはりもう疲れて、これ以上言うのも嫌になってしまいました。


せっかく買った電気ファン・ヒーターは使えないことになってしまったし、と言って相変わらず部屋は寒いし、これからこの冬をどうやって乗り越えたらいいものか。


冬が怖いウサギなのでした。