夏に、朝市でまさしく日本の青紫蘇を見つけたことをブログに書きましたが、このお店ではほかにも赤紫蘇や大根、カブなどが売っています。大根は「Daikon」とちゃんと日本名で売っていました。日本のように太く長くはなく、かぼそい感じなのですが、何が嬉しいといって、大根に葉っぱがそのままついているのです。うれしくなって葉っぱ付の大根と、カブを買いました。


大根の葉っぱはごま油で炒め、カブの葉っぱはお味噌汁に、カブの根っこの部分は、カットするとそれはきれいな赤い色だったので、ちょっと塩をふって簡単に浅漬けにしてみました。




おいしかったですよー^^。

カブはパリッとして、ピリッ!パリッピリッ!大根葉もごま油とお醤油がよく合います。


先日は、仕事があまりうまくいかず、落ち込んでフェルネーに戻ってきたのですが、「このままじゃいけない。こういう時は、何かおいしいものを食べないと!」と閉店間近のスーパー、カルフールに入りました。


今の時期、とても目を引くのが、たくさんの種類のキノコです。でも、どうやって食べてよいやらわかりません。日本なら、マツタケは土瓶蒸しに限る、とか、シイタケならお味噌汁に入れてもバター炒めにしてもてんぷらにしてもおいしい、マイタケなら香りがいいから炊き込みご飯、などなど、それぞれの香りや味わいに合わせた食べ方があります。


でも、こちらのキノコの種類に合わせた食べ方がわからないので、買わずに、レストランでキノコ料理が出ていれば食べる、ということにしていたのです。


でも先日は、もうなんでもいいからバター炒めにして食べてみよう!と決めて、童話の挿絵に出てきそうなキノコを買ってみました。




土がまだたくさんついているので、洗って包丁で土の部分も削ってみました。こちらの人が見たら「あー、洗っちゃったの!駄目じゃない」というかもしれませんね。

さて、包丁で適当な大きさに切って、バター炒めに…。ところが…。


さくっと切ったら、中が真っ白なものと、中が虫食いだらけのものがあります。そういえば、スーパーで売っているとき、わんわんと小バエがたかっていました。ちっともいい匂いなんてしないのに、昆虫にはおいしそうな匂いがしたのでしょう。


そして、ふと、キノコを切ったまな板の上を見ると、何か白い動くものが…。うわっ!!ハエの幼虫らしきものがうごめいています!な、な、なーんてこったーい!!ううっどうしよう?


ごくごく小さな幼虫なのですが、ウニウニと動いています。ふと見るともう一匹動いていました。このキノコ、大丈夫かなあ、とまじまじと見ましたが、私の見える範囲ではもう幼虫はいませんでした。食べようか、どうしようか迷いましたが、きっとこれまで食べたキノコ料理も、実際は虫が入っていたかもしれない、と考えました。料理人の人にしてみたら、キノコに虫が入っているのは当たり前かもしれません。


厨房を見たら、もう外食はできなくなる、といいますよね。ま、気にしないで料理してみよう、と、油をフライパンに敷いて、キノコを炒め、最後にバターを溶かして、お醤油をかけてみました。フランス人が見たら「あー、悲劇的!」と嘆く食べ方かもしれませんが。



でも、おいしかったですよ。炒めると、キノコの良いにおいがしました。触感もいかにもキノコです。ほかのキノコも今度試してみようと思いました。


落ち込んでいても、おいしいものをおいしく食べられるのだから、まだ大丈夫、と自分に言い聞かせました。


朝市に行くと、日本の柿も出ています。「Kaki」という名前で売っているのです。でも、まだ青い部分があって、こちらの人は柿をどうやって食べるのかなあ、と不思議に思いました。


こちらでいつも思うのは、食べ物によっては、食べてはいけない食べ方、というのがあると思うのです。例えば、毎年青梅が出る時期になると心配になるのですが、日本に住んでいる海外の方が、知らずに、青梅を買って食べてしまったらどうなるのかなあ、と。


日本人だったら常識的に知っていることですが、海外の人は知らないでしょうから、心配です。

同じことが、ヨーロッパにもあるのじゃないか、と思うのです。日本人だから知らずに食べてしまって大変なことになるような食材があるかもしれません。


今のところ、そのような食材にはめぐり合ってはいませんが、そのうちとんでもないことになったりして。


ま、心配しても始まりませんね。ではでは。


ウサギ