日本に帰って1週間がたちました。日本に帰ってまずしたことは、スーパーに行って卵とお米を買うことでした。


ご飯を炊いて、卵を割って・・・そう、生卵かけごはんです!




フランスでは卵を「生で食べる」という想定がないので、卵はスーパーでも常温の場所に置いてあります。日本人社会では「ヨーロッパでは決して卵を生で食べてはいけない」と言われています。サルモネラ菌が繁殖していることもあるそうですので、必ず加熱して食べなければなりません。


だから、フランスにいる間、「卵かけごはんが食べたいなー」というのが私の夢の一つでした。おいしいですねー。卵かけごはん。ほとんど毎日食べています。


しかし、昔NHKテレビで見た映像が今も忘れられません。

日本の有名な高い山の山小屋の人たちが、山開きの前にアルバイトを雇って山小屋に来て、天気の良い日に、宿泊者用のお布団を次々に屋根に広げて干していました。

まだ山小屋の周囲は雪で囲まれています。そして、力仕事の後に、冬に山小屋を閉める際にお布団に厳重にくるんでおいた生卵を取り出して、乾麺のうどんを大鍋で茹でて、生の卵を器に割りいれて麺のツユを混ぜ、うどんをつけてつるつると食べたのです。


あのような食べ方は、これまでもずっと続けられていたのでしょうが、おなかをこわす人はいないのかなあ、と今思い出しても不思議です。


フランスに戻ったらもう生卵は食べられません。日本にいる間にたくさん食べたいと思います。


ウサギ