中村桂子さんの著書『老いを愛づる』で、

私は初めて「生命誌」という学問があることを知りました。

ではこの「生命誌」ってどんな学問なのでしょう。

以下は「生命誌ってなんですか?」という問いにAIでで生成された回答ですが、

 

■生命誌(せいめいし)とは、生命の歴史や進化、生態系などを総合的に理解しようとする学問です。具体的には、38億年前に地球上に誕生した最初の生命体から現在に至るまでの生物の多様性や進化の過程を探求します。
■この学問は、生命の「つながり」と「広がり」を重視し、個々の生物がどのように生まれ、進化し、互いに関わり合って生きているのかを研究します。例えば、JT生命誌研究館では、チョウやクモ、カエルなどの小さな生き物を対象に、その生態や進化の過程を詳しく調べています。
■生命誌は、科学的な知識を基にしながらも、生命の歴史を物語として読み解き、私たちが「どう生きるか」を考えるための新しい視点を提供します。

 

以上ですよ、うまくまとめるもんですねえ。

 

…実はね、この『老いを愛づる』の第4章「大地に足を着けて生きよう」に、カントと中村哲さんのことが書いてあるのです。

まずカントですが、カントは『永遠平和のために』という本を著しています。彼は一時的な平和状態ではなく永遠平和を実現するためには”諸国家による平和のための連合”は必要と彼は考え、それは国際連盟として実現しました。

まあそんなことさえ私は知らなくて、これは是非ご紹介したいと思ったのですが、その前に中村桂子さんの生命誌の世界、これを理屈ではなくて、すっぽり私を包む空気のように感じてもらう必要があると思ったんです。そうなってしまえば、カントの構想した永遠平和にしても中村哲さんの考えたことを紹介するにしても、もう大して言葉はいらない。

 

で、生命誌の世界を知るには読むより見るほうが早いでしょ。2本の動画を貼り付けさせていただきました。(笑)

ロイヤルブルーのお洋服をお召しになって優しく語りかける中村桂子さんの言葉に一つひとつ頷いてしまいます。まずはご視聴ください。

 

■【人間とは何か】「40億年前の細胞から続く壮大な物語」生命誌研究家・中村桂子が語る"地球に生きる人間"の本来の生き方(第1回/全2回)

 

■【自分らしく生きる秘訣】「つまらない毎日に笑いながらあたってゆくには?」生命誌研究家・中村桂子が語る"日常"を大切にする意味 (第2回)

 

2本目は今年の4月にアップされたようです。

つまり二つの戦争をはじめとする命に対する攻撃を念頭においてのお話だということです。そう思うとどのエピソードもいっそう心に深く染み入ってくるようです。