昨日は友人が来てお薄を点ててくれました。

いつもながらの優雅なひととき。

 

で、お昼の用意は私がするのですけれど、

昨日は煮物、お刺身、サラダ、汁物などのほかに

”蕎麦がき”を添えてみました。

これ、作るのが面白いのです。

お鍋に蕎麦粉と水を入れてよく混ぜ、

火にかけていくと、急に固まってくるのです。

あわわ、あわわと大わらわになります。

もっちりとなったら、火からおろして

ゆずしょうゆでいただきましたよ。

 

 

さて、なぜ本日のお題が”お菓子の名前”かというと、

彼女はいつも季節のお菓子を見繕って持参くださるのですが、

私は「きれいね~!」とか、「おいしいっ!」とかそんな感想ばかりで、

なんだか今更ながら申しわけない気がしましてね。

昨日は彼女が帰ってから改めて調べてみたんですよ。

お菓子の由来を。

 

まずこのお菓子です。

これは「清水かげ」(しみずかげ)というお菓子です。

トートバッグみたいな形がユニーク。

岡山の「源  吉兆庵」の定番のお菓子で、
”艶やかに炊き上げた小倉羊羹に やわらかな求肥をとじ込めて
いる”そう。

お薄とよく合いました。

 

 

もうひとつは、

「蹴洞(けほぎ)」というお饅頭でした。

”けほぎ”って初めてききましたよ。

いわくありげな名前です。

 

その由来は福岡県八女市の「蹴洞岩」からきています。

ここです↓

蹴洞岩 | 観光スポット | 【公式】福岡県の観光/旅行情報サイト「クロスロードふくおか」 (crossroadfukuoka.jp)

八女市矢部村内にある「蹴洞岩(けほぎいわ)」は、

「日向神(ひゅうがみ)ダム」の奇岩群を構成する岩の一つ。
「日向神」の地名は、日本の神話にも登場するニニギノミコトやコノハナサクヤヒメとの関わりが伝説として伝わっており、古記録では「ニニギノミコトの寝殿が陽光のよくあたる地に造られ、そこを日向神の里と称した」と伝えられています。
その昔、日向の神様が神馬に乗ってこの地に遊びに来られた折、その景観の美しさに目を奪われていたら、その間に乗っていた神馬が岩を蹴って大穴が開いたものと言い伝えられているそうです。

 

神馬が蹴って空いた穴をクルミに見立てたというところでしょう。

 

「蹴洞」はほろほろと崩れるような皮と餡です。

 

蹴洞 - お菓子の隆勝堂|創業大正13年、福岡県八女市の老舗和洋菓子メーカー (ryushodo.com)

 

お菓子をいただきながら神話の世界を辿るって、趣がありますね。

 

*

 

ところで、お薄をいただきながら、

彼女が「上野千鶴子さんが結婚していたということで

なにやら非難されているそう」と突然言い始め、

「おひとり様って言ってたのに、話が違うじゃないかってこと?」

と聞き返すと、そうだというのです。

 

いやいや、そんなのどうでもよくない?って

お互いに笑い飛ばしたんですけどね。

 

で、どうして彼女がその話を持ち出したかというと、

このところ新型コロナワクチン接種を巡って、

「あれは子孫に禍根を残すって私はブログで騒いでいるんだけれど、

おばあさん一人がワーワー言ってもねえ…」なんて彼女にボヤいてしまったからだと思う。

私のカチンコチンがホロホロ崩れていくようになるには、こんなお話を挟むのがちょうどいいって思ったのではないかしら。

知らんけど。