于武陵(う ぶりょう)作の『勧酒』という名詩がありまして、

井伏鱒二訳がとても美しいのです。(有名でもあります)

 

勧酒
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離

 

井伏鱒二訳

コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ

 

*

 

ね、想像してみてください。

これは桜の季節だと思いたい。

その出会いと別れの季節に酒をくみかわすのです。

長い人生のなかでは一瞬にも等しい、ほんのひとときの交歓。

でもそれは輝くような時間です。

その人のその後に大きく影響を及ぼすような。

人を慈しみ、励まし…。

 

この漢詩で私はすぐに父を思い出すのですが、

皆さまのお父様もきっと

このようにあられたのではと思うのです。

 

*

 

ブロガーdonさんの記事をリブログさせていただきました。

この記事だけが、ということではなく、

この間の、新聞やテレビでは決して報じない話題の「深層」を、

掲載してくださっています。

(don don 遡ってご視聴くださいませ)

donさんありがとうございました。

 

しかし…、これ↑を見ているとがっくりくるのです。

私のような下々はともかく、統べる方々がこれでは…。

あ、先ほどの于武陵は科挙に合格し役人になった秀才らしいですが、

その後(官界の生活に望みを絶ち、書物と琴とを携えて天下を放浪し、

時には易者となったこともある。:ウキペディアより)

のだそうです。

彼、うんざりしたのでしょうか。

 

*

 

落花で一句つくりました。

散るさくら婆(ばば)のちひさき力こぶ

 

昨年膝を悪くしたときのこと。

お風呂で浴槽から立ち上がるとき腕の力がいるのですが、

なんとも頼りなかったのです。

そこで簡易な腕立て伏せをやりはじめたのですよ(笑)

そうしたら、な、なんと、力こぶができてきましてね(笑)

最近はお風呂に入るたび、力こぶを作ってニンマリしている

(不気味な)たんぽぽ婆でございます。

 

あ~、風情もなんもあったもんじゃない😂