昨夜眠れなくて、

ええい起きてしまえと開き直って、

ベッドで開く、野口る理さんの句集『しやりり』。

 

そこにこんな句が!

春疾風聞き間違へて撃つてしまふ

 

聞き間違えること、誰にでもありますよね。

とくに高齢者は耳が遠くなる。

 

あ、そういえば、私もすでに聞き間違えていました。

聞き間違えて、よかれと思って打ってしまっていました。

4回も!

 

※野口る理さん、ごめんなさい。

素晴らしい句をこんなふうに展開してしまって…。

あなたのファンです。

 

もう一句。

いつぽんの土筆つみてもしやうがなく

 

そうそう、摘んでしまったけどどうしようこの土筆って、

思案しつつひとりで歩く春の散歩道…。

 

*


る理さんに触発されて私も三句詠んでみました。

 

菜の花や夕暮ずうつと遊ばせて

 

届かない手紙ださない雪柳

 

ばかだねえカフカを思ふ目借時

 

カフカは頭木弘樹さんの絶望名人シリーズから深く知るようになりました。

ご本人は大真面目なんですけれど、なんか笑えるんです。

 

 

では。