結社のこと

 

句初心者の私に「師系」なるものを

教えてくださったブロガーSさん。

そのSさんの本日の記事タイトルは

“いまの「馬酔木」と「橡」を味わう”でした。

 

これがなかなかおもしろいのです。

両結社とも主宰は女性ですし。

端折ってですがご紹介しましょう。

※以下抜粋です。

 

馬酔木

 

「馬酔木(あしび)」は1981年水原秋桜子の没後、

いったんは後継者に指名された堀口星眠が継いだものの、

星眠は主要同人らを連れて1984年に「馬酔木」を離れ、

「橡(とち)」を創刊した。

 

その後、「馬酔木」は秋桜子の子である水原春郎氏が主宰を務め、

2016年の没後は、春郎の娘である徳田千鶴子が主宰となって現在に至る。

 

最近の徳田千鶴子による夏の句を拾ってみた。

 

ということで、徳田千鶴子さん(1949年生まれ)の句が

十句ほどあげられています。

 

どれも、もちろん秀句ですが、

私は次の一句がいいなと思いました。

 

▶この余生褒美だといふ夕涼み

 

秋櫻子の孫であって、結社の主宰を引き受けるというのは

なまなかな覚悟ではできないことでしょう。

 

周囲のかたたちとの調和をはかりつつ、

結社を維持していく。

 

掲句はさらっと詠われているだけに、

そのご苦労がかえってしのばれます。

 

Sさんの感想は

徳田千鶴子氏にはお会いしたことがないので、

お人柄などは分からないが、

等身大の手堅い句が多い印象である。

とのこと。

 

           *

 

 

一方の「橡」。

堀口星眠が2015年に没して以降、

娘さんである三浦亜紀子氏が主宰となり現在に至る。

最近の夏の句より。

 

として、これも十句選出されています。

その中から私の好きな句は、

▶禁漁の池や青鷺考える

 

この句、「わかる! わかる!」なのです。

公園の人工の川に青鷺が立っているのを

見たことがありました。

 

青鷺、最初はオブジェかと思いましたよ。

マラソン人が側を走り抜けても

彼(彼女?)は身じろぎもしないのです。

ただじっと水面を見つめている。

もちろん小魚を狙っているのですが。

 

人間の都合と青鷺の習性のこの取り合わせ。

笑えました。

 

            *

 

 

で、最後にブロガーSさんの秀句も

ご紹介!

▶夏行くやひとは死すべき生きるべき 

 

21世紀の関西のハムレットは

真正面からこの哲学的な問いに挑みます。

いいですね。

 

関西系のノリで、「ひとは死ぬもん生きるもん」って

軽くいなす手もあるかなと思いましたけれど。()

 

 

    *   *   *

 

で、とことん「Sさん」としてここまで来ましたが、

皆さま、秀句の数々を鑑賞されたいのではないかしら?

そしてこの世界をよくご存じのSさん、

もっと知りたいでしょ?

 

ええい、リグログしちゃいましょう!

Sさん、リブログさせていただきますよ~!

 

 ・・・・・・・・・*

お付き合いいただき

ありがとうございました💛