■結社のこと
俳句初心者の私に「師系」なるものを
教えてくださったブロガーSさん。
そのSさんの本日の記事タイトルは
“いまの「馬酔木」と「橡」を味わう”でした。
これがなかなかおもしろいのです。
両結社とも主宰は女性ですし。
端折ってですがご紹介しましょう。
※以下抜粋です。
■馬酔木
「馬酔木(あしび)」は1981年水原秋桜子の没後、
いったんは後継者に指名された堀口星眠が継いだものの、
星眠は主要同人らを連れて1984年に「馬酔木」を離れ、
「橡(とち)」を創刊した。
その後、「馬酔木」は秋桜子の子である水原春郎氏が主宰を務め、
2016年の没後は、春郎の娘である徳田千鶴子が主宰となって現在に至る。
最近の徳田千鶴子による夏の句を拾ってみた。
ということで、徳田千鶴子さん(1949年生まれ)の句が
十句ほどあげられています。
どれも、もちろん秀句ですが、
私は次の一句がいいなと思いました。
▶この余生褒美だといふ夕涼み
秋櫻子の孫であって、結社の主宰を引き受けるというのは
なまなかな覚悟ではできないことでしょう。
周囲のかたたちとの調和をはかりつつ、
結社を維持していく。
掲句はさらっと詠われているだけに、
そのご苦労がかえってしのばれます。
Sさんの感想は
徳田千鶴子氏にはお会いしたことがないので、
お人柄などは分からないが、
等身大の手堅い句が多い印象である。
とのこと。
*
■橡
一方の「橡」。
堀口星眠が2015年に没して以降、
娘さんである三浦亜紀子氏が主宰となり現在に至る。
最近の夏の句より。
として、これも十句選出されています。
その中から私の好きな句は、
▶禁漁の池や青鷺考える
この句、「わかる! わかる!」なのです。
公園の人工の川に青鷺が立っているのを
見たことがありました。
青鷺、最初はオブジェかと思いましたよ。
マラソン人が側を走り抜けても
彼(彼女?)は身じろぎもしないのです。
ただじっと水面を見つめている。
もちろん小魚を狙っているのですが。
人間の都合と青鷺の習性のこの取り合わせ。
笑えました。
*
で、最後にブロガーSさんの秀句も
ご紹介!
▶夏行くやひとは死すべき生きるべき
21世紀の関西のハムレットは
真正面からこの哲学的な問いに挑みます。
いいですね。
関西系のノリで、「ひとは死ぬもん生きるもん」って
軽くいなす手もあるかなと思いましたけれど。(笑)
* * *
で、とことん「Sさん」としてここまで来ましたが、
皆さま、秀句の数々を鑑賞されたいのではないかしら?
そしてこの世界をよくご存じのSさん、
もっと知りたいでしょ?
ええい、リグログしちゃいましょう!
Sさん、リブログさせていただきますよ~!
・・・・・・・・・*
お付き合いいただき
ありがとうございました💛