遠い記憶 | geneumiのブログ

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【少数民族の楽園】

遠い記憶

 

10年ほど前だろうか。

当時は色々な事が重なって気分はどん底。

フィリピンの活動も始めており、何があっても現地へ行かなければならないが、行けば行ったで問題だらけ。

 

もし、もう少し繊細な人間ならノイローゼか自律神経失調症になっていただろうと思う。

実際、2年続きで年末に一月づつの長期入院を余儀なくされた。

一度目は感染症で左足がパンパンに腫れマジンガーゼット状態。

二度目は酷い腰椎ヘルニア。

 

人間、こういう時期に、苦しみのあまり妄想とか、瞑想(迷走)に耽ることがあるものだ。

深夜、眠れない時間帯、気がつくと亡霊のような心境で古い記憶を辿っている自分がいる。

 

色々な情景が目の前に浮かぶ。

まるで、その現場に立ち会っているようなリアルな映像が浮かぶ。

 

その中でも鮮明な記憶がダウンバーストの記憶。

 

・・・相当な高地を彷徨っている。

何かの事情で新天地を求め、部族単位で移動を余儀なくされた。

ま、早い話が難民・・・?

 

場所はおそらく熱帯。

なぜなら、高い高い峰伝いを移動する。

それでも、周辺は岩だらけではなく濃い緑に覆われている。

 

もののけ姫のように、当時のケモノはみな巨大だった。

中でも恐ろしいのはオオカミだが、彼らとは距離感が保てる。

しかし、クマは突如現れる。

 

当ブログ管理者は子どもだったので確とは分からないが、一番怖いのは異民族。

大人たちは神懸かり的なセンスで野生動物との距離感を計る。

そして、侵略を受けない新天地を求めて旅を続けた。

 

移動しながら安全に眠れる場所を確保しなければいけない。

ある日、狭い一筋の尾根道で遥か前方の行く先にもケモノの群れ、後方にもケモノの群れ。

彼らも移動してくるので、このままでは全員餌食である。

 

緊急事態。

大集団は開けた場所まで移動して、そこでいくつかに別れ、十数人の小集団になって隠れ場所を探す。

我々は切り立つ崖を下り、剥き出しの巨大な一枚岩の中程にある窪みに身を寄せた。

窪みの前方にはややスペースはあるが、眼下は断崖絶壁である。

 

窪みの入り口に頑丈な柵をつくり、しばらくそこに潜んでケモノをやり過ごすしかない。

時間がないので大人たちは懸命に食料を集める。

幸い水は岩盤を伝ってチョロチョロと流れている。

標高はかなり高いと思われるが、気温も湿度も適度にあって過ごしやすい。

 

数日が過ぎ、とうとうオオカミの群れがやってきた。

中に人間がいるのを察知して様子を伺っている。

柵は頑丈だが、巨大なオオカミが本気を出せば守りきれる保証はない。

 

やがてオオカミは遠慮なく体当たりを始める。

柵の内側から槍で突くが、そんなものは気にもとめず次から次に襲って来る。

柵はギシギシと嫌な音を立てる。

 

翌朝、空がにわかに曇りだす。

嵐である。

強風と大雨で、柵を引き締めていた蔓が緩み、今度はガタガタ震えだす。

だが、オオカミもたまらず何処かへ消えてしまった。

 

雷鳴が響き渡り、雨足はさらに強まり、目の前の人間が叫んでも、話し声が聞こえない。

ブーンと腰の骨が震えたかと思うと、巨大な地鳴りが身体全体を振るわす。

その直後、いきなり突き上げ、叩き付けるような壮絶な縦揺れ。

窪みの中の人間は空中で転げ回った。

お互いにしがみつくが、その程度の力ではどうにもならない。

頭を打ち、強く揺さぶられ、例えようのない恐怖の中で意識が薄れていく。

 

そして、巨大な岩の窪みはそのまま1000メートル以上も落下した(と思われる)。

加速的に落下して、一瞬無重力状態のようになり、ガンマ線が発生、岩の窪みは非物質エネルギーの坩堝になった。

遠い記憶では、そのわずかな時間がゆっくりと感じられ、肉体の目ではないもう一つの目がカッと開いた。

 

同時に落下する人間の身体はグニャグニャのクラゲになって、うっすらと発光している。

身体の大きな大人は既に息絶えている。

子どもは空中に浮かんだまま高速回転。

中でも赤ん坊は光のタマになって、まるで繭玉のようだった。

おそらく、当ブログ管理者もそうだったのだろうが、なぜか目に映る映像は回転しない。

誰が生き延びて誰が死んだか、ハッキリと分かった。

そして、再び気を失う。

 

どのくらい時間が経ったかは不明。

目覚めたのは子どもだけだった。

柵は跡形も無く、目の前は砕けた石ころが玉砂利を敷き詰めたような、広大なテラスになっていた。

 

遠くに潮騒の音が聞こえた。

窪みから抜け出し、おそるおそる歩き出す。

背後にあったはずの鋭い山々の連なりは消えていた。

奥のほうは見えないが、延々と丘陵が続いているように思えた。

 

なだらかな傾斜とはいえ、子どもの足には厄介なテラスを降りる。

行く筋もの土石流の爪痕が折り重なる沢沿いは、おびただしい流木の荒野。

巨大な一枚岩の窪みに守られなかったら、到底生き伸びる事はできなかっただろう。

 

潮騒の音に誘われるまま、歩き続けた。

随分長い間歩いて、やっと遠くに茶褐色に濁った海(湖)が見えてきた。

空には分厚い雲がちぎれたちぎれになって、かなり高速で流れている。

 

さらに近づくと、海は轟々と荒れ狂い、高波はゆうに50メートルに達する。

 

ノアの洪水は40日間続いたそうだが、この時は7日7晩。

何処かの島が局地的に沈降した現場に遭遇したのではないかと思う。

 

思い出されるのは茫然自失で荒れ狂う海を見ていた記憶。

そして、頭上にはいつの間にか、鮮やかな紅色の腹とターコイズブルーの背を持つ巨大な龍が円を描いて飛んでいる。

 

記憶はここで終わる。

 

急な解散総選挙で人心が荒れている。

とてもじゃないが、中央集権(グランチと結託して植民地を死守したい官僚 ☞ ハンドラー)と対峙出来る玉がいない・・・。

種子法の行方も気になるし、果たして本当にキッシンジャーは寝返ったかも定かでない。

 

ある種の絶望感を感じながら、ツィッターのタイムラインを呆然と眺めていたら、ふと、この記憶がよみがえった。

 

さて、ダウンバーストの渦中、意識に何か変化が起きたように感じたのである。

あるいは、過去の世界でも、頭のネジが一本狂っただけなのか?

 

それは定かではない・・・。w

 

・・・

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