シュウ酸 | geneumiのブログ

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【少数民族の楽園】

シュウ酸

 

蓼食う虫も好き好き。

蓼(たで)にはシュウ酸が豊富、なのでエグミが強烈。

 

 

一昔前の日本人は、ほとんどの野菜を加熱処理した。

根菜類はもちろん、葉物も湯通ししておひたしに。

生食はホンのわずか。

その理由は簡単で、昔の野菜はシュウ酸が豊富。

 

シュウ酸は人間で言えば免疫系。

昆虫が外皮を齧ると、独特のエグミで撃退。

マズイよ、苦いよ、これ以上食べると毒だよ・・・。

 

従って下茹でや加熱処理で灰汁を排出。

野草系の植物が害虫に強いのはシュウ酸のお陰。

しかも、総じて外皮が固い。

これで我が身を守る。

 

ところがどっこい、近頃は野菜と言えば生。

確かに生野菜も美味しいが、では、本来植物を守ってくれたシュウ酸はどうしたのか?

 

いわゆる品種改良だが、これ、実際は植物の脆弱化を意味する。

生でも美味しい ☞ シュウ酸が少なく、エグミがほとんどない ☞ 特殊な環境でしか生育しない。

 

つまり、ビニールハウスで温度管理され、化学肥料で微生物と隔離、農薬で害虫の排除を徹底。

このようなイレギュラーな環境でないと生育しない超過保護植物。

 

植物本来の生命力は削がれている。

当然、栄養成分も希薄で種を残しても発芽しない弱々しい個体しか残らない。

 

人間は植物の栄養素以上に、生命力を頂いているのではないのか?

 

例えばキュウリ。

日本種は元来皮は薄く、生でも食べられる。

 

当ブログ管理者はフィリピンで日本種のキュウリを育てた。

 

 以前から高地、バギオなどで栽培されはじめた日本種のキュウリは生サラダには欠かせない材料。

マニラの高級マーケットにいけば、いつでも日本種のキュウリが並んでいる。

 

苗のときはどんな植物も強い。

あらゆる植物のスプラウトには強力な植物ホルモンがあって、外部の攻撃から身を守っている。

しかし、徐々にその効力は薄れ、今度はシュウ酸のような免疫の代用になる成分で身を守るしかなくなる。

まったく何の防除もしない場合、成長が恐ろしく遅い。

通常の半分以下。

それでも花が咲き、小さな実が太りだす。

この段階で虫の攻撃が始まる。

 

まだ若い実は本来ならシュウ酸やその他の成分が一番強いはずだが、フィリピンの害虫は平然と穴を開ける。

そりゃそうだ、こんな柔らかい外皮なら容易に喰いちぎれる。

ま、売り物になるキュウリは一本もとれない。

 

せめてもの防除、木酢液や唐辛子液で防衛。

やらないよりはマシだが、それでも虫はやって来る。

 

すぐ隣にフィリピン原産のキュウリ。

外皮が数倍厚い。

こちらは見向きもしない、なぜなら、隣に皮の柔らかなキュウリがある。

 

フィリピン原産のキュウリは皮を剥いて、生で食べられる数少ない野菜のひとつ。

当ブログ管理者にとっては、貴重なお酒のつまみである。

 

ココナッツビネガーにココナッツオイル、粗挽き胡椒と美味しい塩・・・

 

葉物であれ、瓜系であれ、とにかく外皮が固い。

そして、もちろんシュウ酸も豊富。

だから、茹でる、煮る、焼く、炙る。

 

豆科作物の外皮も固い。

果物も然り。

過熱すれば旨味が増す。

 

焼きバナナ

 

詳しく知らないが、最新の研究で植物を過熱してもビタミンはそれほど損なわれないことが分かってきたそうだ。

壊れやすいビタミンもあるが、以前喧伝されたほど失われないので心配には及ばない。

そりゃそうだろう。

もし、過熱がダメなら世界中の原種作物を食べてきた人々は今頃ビタミン不足で絶滅している。

 

日本では、日頃、量販店で買う野菜の種を路地に撒いても上手く育たない。

当然である。

種は既に選別済み、ご念のいった事に種は出来ても実がならないハイブリッド遺伝子処理済。

 

日本農業は、あるときを境に伝統的な固有種を捨て、外来種(生食に敵する)に統合された。

いわゆるプロ農家は、シュウ酸の少ない野菜をハウスや特殊な土壌(化学肥料)でキレイにカタチを揃えて生産するお仕事。

もちろん、種は毎年種屋から購入。

化学肥料も農薬も購入、ハウスのメンテナンス、農機具のローン、温度管理の設備投資、冬場の燃料費。

 

一度、このサイクルに入ると、そう易々とは抜けられない。

ご要望通りにすれば価格保証、助成金ももらえる。

逆らえば村八分、か、どうか知らないが、余りにも外部依存が過ぎる農業である。

 

当ブログ管理者は野生種でOK。

市場性は無くとも、食べられるなら野生種がいいに決まっている。

もちろん、外部依存100%。

と、言っても人工的な外部依存ではない。

自然循環にお任せ100%。

こんな楽な事はない。

 

だが、周辺環境が整わないとその限りではない。

ここが最大のネック。

 

今ではすっかり虚弱体質になった野菜をもう一度、野生で鍛え直す。

最大4サイクルまで実験。

4世代後は少したくましくなる。

これを何とか8世代まで延ばしたい。

先駆者の研究によればハイブリッド種でも元通り、生命力がよみがえるそうだ。

逆品種改良。

日本ではざっと8年がかりだが、熱帯なら4年、上手くいけば最速3年で8代目が取れる。

 

植物は野生で自前の生命力で生き抜く能力を持っている。

愚かな人間はそれをわざわざ壊したり、弱めたりして、販売上か流通都合か知らないが、生産者や消費者には何らメリットのない、ファイナンスを最優先した得体の知れない植物を品種改良と称する。

 

これを人間に例えれば、免疫系を去勢した改造人間。

無菌室でしか育たない可哀想な生き物。

 

こんなモノ品種改悪、悪魔の所業でしかない。

 

昔の野菜は味が濃い。

当然だが、その中にはシュウ酸などのエグミも入っている。

しかし、今時の野菜はシュウ酸の代わりに硝酸態窒素

発ガン性物質ニトロソアミンを生じる猛毒だが、あっさり無視。

EU基準では廃棄されるレベルが平然と店頭に並んでいる。

しかも、生に準じる食べ方で大丈夫なのか?

 

このような作物は植物ゾンビと呼ぶべきであって、まして生で喰うなどおぞましいにも程がある。

 

シュウ酸たっぷりの新鮮野菜を灰汁抜きしていただく。

あたりまえの事。

植物が健康に育つ上で欠かせないのがシュウ酸。

人間は健康に育った作物を過熱処理していただく。

 

自前で掘った旬のタケノコが旨いのは当然である。

 

・・・

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