GENETO -73ページ目

新しくなった八百忠 本店の竣工チェック by 山中コ〜ジ

築100年近い建築物に手を加えたり、修繕する作業は想像以上に大変でした。
僕達設計事務所も勿論の事ですが、現場にあたった施工者は恐らく大変なシーンがあったかと思います。
12月の中旬から始まった工事は、約5ヶ月の施工期間をかけて竣工しました。
この日は引き渡し前の竣工チェックをクライアントである吉田忠喜氏と僕とアムザ工務店 東幸史氏と行いました。

八百忠 竣工チェック

八百忠 本店のプロジェクトに関わった頃は、僕はまだ28歳の頃でした。
随分と時間が経った気もしますが、こうして竣工の日を迎えるとあっという間だった様に感じたりもします。
ただ、今回の現場はベストなメンバーで臨めた事も含めて、非常に有意義な時間を過ごせました。

八百忠 竣工チェック

玄関の門にかかっている屋根は、当初はガルバリウム鋼板だったのですが、クライアントの提案で銅板葺きになりました。
とても美しい輝きを放っています。
銅板を葺いてはどうかと言う提案を受けた時、最初は戸惑いましたが、建物のファサードをイメージしていると悪く無いという事が分かりました。
実際にできた門は想像以上に良かった。
また、既設建築を覆って作ったファサードは、焼杉板による大和貼りです。
日本古来からある塀を作る際の手法ですが、今回は雨の心配がなかったので外壁として使いました。
非常にシンプルでありながら規則的なリズムを刻む表情を持っており、模型で何度も見せ方の検討を重ね、最も美しく見える様になるまでスタディをしたことは意味が合ったと痛感。

八百忠 竣工チェック

2階の6人用客室は、空間全体の一部がテーブルになっていたり床になっていたりと、床壁天井が一体となった空間で、包み込まれた様な体験ができる空間です。
椅子もpivotoオリジナルで作った6脚だけの物です。
全てが誂えられてる様な贅沢な空間です。

八百忠 竣工チェック

一階客室へのアプローチスペースとして作られた前室です。
黒をベースに八角形のスリット模様が入った硝子が四方を囲った空間です。
客室に入るまでにひとつの空間を通る事で、これから季節の幸で作られたお料理を美味しく味わうという気分をスイッチする事を狙ってます。

八百忠 竣工チェック

同じく一階客室に併設されているトイレの手洗い場です。
これまで玄関に飾られていた手水鉢を移設した物で、年季が入っていて見応えのあるトイレとなりました。
部屋を黒で暗い印象にしつつ、イサムノグチによるぼんぼりを環境照明にした空間で、雪見からは坪庭を見ることができます。

竣工チェックは一通り済み、多少の手直しをおこない引き渡すことになりました。
引き渡すと言っても、工事中もお店は休む事なく営業されていたので、感覚がいつもの現場と違い不思議な施工現場でした。
八百忠 本店の建築をリノベーションするというプロジェクトはこれで終了しました。
しかし、リノベーション工事は新しく生まれ変わる為の序曲に過ぎません。
ハードが済むとソフトをリノベーションしていく作業が始まる訳です。
老舗を維持させる為には、どの世代でも行わなくてはならないイノベーションがいよいよ始まろうとしています。
僕も及ばずながらこれからも、イノベーションに付き合っていければと考えています。




GENETO
山中コ~ジ


/////// GENETO JOB OFFER ///////

GENETO京都事務所/東京事務所ではインターン・オープンデスクを募集しています。
業務内容など詳しくは以下よりアクセスください。

GENETO is offering interns and opendesk.
Please contact to the following link.
You can find more information.

GENETO JOB

$GENETO-geneto jobs


またGENETOの家具レーベルpivotoでもインターン・オープンデスクを募集しています。
詳しくはコチラにアクセスください。






#18 AS2 Summer TARA MAN 作品展 レポート by 山中コ〜ジ

#18 as2 taraman


18回目となるAS2を開催しました。
今回は東京でタンクトップデザイナーとして活躍しているTara Man氏をお迎えしてのAS2となりました。
彼は京都にある黒染め会社とコラボレーションした"BLACK or DYE"という活動をしております。
古くなった衣類を黒染め工場で染め直し、再び利用すると言う衣類版リノベーションの様な活動です。
今回はそんな縁から、彼がAS2にて作品展を開催してくれることになりました。
勿論AS2にとって初めての東京のデザイナーであり、ファッション業界からキュレーションした人物です。


#18 as2 taraman

今回の会場もIMPUCT HUB KYOTOです。
ここでのAS2開催も今回で5回目となります。

いつもお越し下さる方々や、今回は東京からも多くの方が駆けつけてくれ、いつもとは一風変わったAS2になりました。

#18 as2 taraman

今回の目玉イベントのひとつであった蝶タイのワークショップをしている様子。
Tara Manデザインのテキスタイルをベースに蝶タイを作ると言うもので、大盛況だったためパーティー時間の半分くらいがワークショップに付きっきり状態でした。

#18 as2 taraman

トークショーでは今回のAS2に合わせて作ったアート作品について、黒染めについて、自身の本職であるタンクトップについて語られました。
特にタンクトップという非常にニッチなファッションを専門に扱うことについて、本人の想いを聞き、面白く感じたと同時に業界こそ違うものの同世代として親近感が湧いたりもしました。

#18 as2 taraman

今回のAS2フードもRippele Joe blogチームによるものです。
今回は黒をテーマにケータリングフードが考案されました。
Rippele Joe blogチームのフードは、アーティストや作品に合わせて毎回考えられているので、そろそろメニューのバリエーションも相当あるはず。
中にはフードが目当てで来る人もいたりと、AS2にとって人気のあるコンテンツです。

#18 as2 taraman

作品展の様子
Tara Manが自身の仕事としてデザインしている作品が壁一面に貼られました。
その様子は巨大なレリーフ状態になっていて面白い展示となっていました。
他にも能舞台ではアート作品が飾られたりと、内容の濃いAS2となりました。

先にも書いた様に今回はファッション業界のデザイナーによるAS2でしたが、AS2では様々な業界のアーティストをキュレーションしています。
色々なアーティストとAS2を通じて関係を持ち、多くの作品を見たり意見交換ができる事は僕自身にとって非常に刺激的であると感じています。
この刺激が京都という街にも少しずつ浸透していければと願っております。



関連記事

#18 AS2 Spring TARAMAN展 Report Party 編 @ AS2 blog

#18 AS2 Spring TARAMAN展 記録写真 パーティ編 photo by 近藤泰岳 @ AS2 blog

#18 AS2 Spring TARAMAN展 記録写真 展示編 photo by 近藤泰岳 @ GENETO blog



GENETO
山中コ~ジ

///////////////////////////////////

過去のAS2 (GENETO blog)

#1 AS2 Spring

#2 AS2 Summer

#3 AS2 Autumn

#4 AS2 Winter

#5 AS2 Spring

#6 AS2 Summer

#7 AS2 Autumn

#8 AS2 Winter

#9 AS2 Spring

#10 AS2 Summer

#11 AS2 Autumn

AS2 special ー東北のためにー

#12 AS2 Autumn

#13 AS2 Spring

#14 AS2 Spring

#15 AS2 Summer

#16 AS2 Autumn

#17 AS2 WInter



AS2紋章



//////////////////////////////
HATTORI × GENETO
フランス パリで開催される国際見本市 "メゾン・エ・オブジェ"にHATTORI × GENETOが出品致します。
HATTORI × GENETOとして作品を公の舞台で発表するのは昨年のアートフェア東京以来です。




詳しくはコチラ

大植真太郎ワークショップ&ワークインプログレス@京都芸術センター

GENETOも親しくさせて頂いているスウェーデン在住ダンサー、大植真太郎さんと工藤聡さんのお二人が京都にて公演されます。
2日に発表される「BO.RE.LO/忘れろ(の続きそして続く)」は昨年コペンハーゲンで開催された振り付けコンクールで3位を受賞した作品です。
お時間ある方は是非脚をお運びください。
以下、案内文です。

**********************************

shintaro oue


satoshi kudo


現在スウェーデンを拠点に国際的に活躍する振付家・ダンサー、大植真太郎による小中学生と一般を対象とした特別連続ダンスワークショップを開催します。コンタクトインプロヴィゼーションの基礎から応用を辿りながら、参加者とともに音楽とダンスの関係性を、身体を通して問い直していきます。最終日にはワークショップの過程や成果を観客と共有するワークインプログレス(「ショーイング、公演、色々な呼び方がありますが、創作の過程を垣間見るのも面白い」という考えから「進行中」、「作業中」の意味を持つ「ワークインプログレス」を大植が選びました)も実施します。
今回の受講される方々との考察をみなさんの前で発表する事とあわせて大植のテクニックとインスピレーションにふれながら、共に模索、創作する貴重な機会です。ぜひご参加下さい。
日時
2014年7月28日 (月) - 2014年8月2日 (土)
〈一般〉
2014年7月28日(月)-7月31日(木)18:30-21:30
8月1日(金)17:00-2100※リハーサル
8月2日(土)16:00-17:00※ワークインプログレス
        (小中学生はワークインプログレス参加不可)
会場
京都芸術センター 講堂
定員
一般、小中学生とも通し各20名まで(先着順)
※ワークショップは飛び入り参加も可
その他
大植真太郎ワークショップ(小中学生)の詳細はこちら
http://www.kac.or.jp/events/13786/

大植真太郎ワークインプログレス鑑賞のお申込はこちら
http://www.kac.or.jp/events/13788/



大植真太郎 Shintaro Oue

京都生まれ。1992年より渡欧し、ハンブルク・バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアター、クルベリー・バレエを経て現在フリー。 スウェーデン国立オペラ、クルベリー・バレエ、Noism06等に振付。ダンサー・振付家として国境を超えて活躍している。 『del a』(05年)でハノーファー国際振付コンペティションにて最優秀賞受賞。 ノルディック・グランプリにて最優秀賞ならびにオーディエンス賞を受賞。 06年よりフリーランスとしてスウェーデン、イスラエル、日本を主に活動。08年柳本雅寛、平原慎太郎とC/Ompanyと言う名の下で創作を開始し、現在進行形。



工藤聡 Satoshi Kudo

ストックホルム在住、Company KUDO主宰。オハッドナハリンや、シディ・ラルビ・シェルカウイの作品に出演。大植真太郎とのコラボレーションも行っている。
「身体と物理の脳活動」の研究を2005年より始め、2014年は東京、名古屋、京都においてワークショップ開催予定。詳しくは、http://kudosatoshi.blogspot.se まで。