ブブロンオンノージュ村 @ Normandie by 山中コ〜ジ | GENETO

ブブロンオンノージュ村 @ Normandie by 山中コ〜ジ

モンサンミッシェルへツアー会社のパックで行った方なら、多くの人が立ち寄る村があります。
それはノルマンディ地方にあるブブロン村(ブブロンオンノージュ村)という所です。
本当に小さな村ですが、フランスのもっとも美しい村として認定を受けているとのこと。
ちなみにフランスにある村は148あるらしく、村の数が多いのか少ないのかは不明ですが、148の村固有の文化を評価し、残すためフランスが「最も美しい村」という活動を始めたらしい。
それに引き合え我が国を見ると、市町村合併がおこなわれ、日本中それぞれの村にある独特の情緒や個性が失われつつあります。
日本の行政人の文化水準は圧倒的にフランス人に負けています。

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小さな村ですが、何が面白いかというと建築の表情がそれぞれ違う事です。
様々な方向から違いを比べると、恐らく10以上の意匠や構造的な違いがあるはずです。
それが、歩くと30分程で回れる村の中にあります。

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この村にある住宅のほとんどが、17世紀に建てられたものらしい。
僕は様々な想像を膨らませました。
それは、一体どう言う理由で小さな村に、これほど建築の違いが起こったのかと言う疑問からでした。
恐らく大工と言われる職方が居ただろうが、そうそう色々な大工がこの村に招聘されたとは考えにくい。
つまり、先祖代々この村に住んでいる大工の一族が、村にある住宅を建てたという仮説は出来ると思う。
仮説をベースに建物を見ると、建材が変わっている事から、時代に応じた建材と建設方法を取り入れたのか、それとも個人的な主義で建てたのではないかと思われる。
海を渡ってくるバイキングの影響かもしれない。
恐らく現存の村になるまで、100年単位の時間が過ぎているだろうから、建築の違いは変わって当然といえば当然かも知れません。
それにしても、どうしてここまで色々な建物を建ててしまったのか、疑問は残る。

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様々な外壁で作られた家々は個性的で、見ていると人の表情をしているかの様で、実に豊かな表情をしています。
そんな様々な表情をした建築群が風化し、ひとつの赴きある村の姿となっています。
これが素晴らしい。
どれも新建材で作られてない為、風化の仕方が自然なのです。
自然だから、素材は違ってもどこかまとまって見えます。

京都の町中を想像してみてください。
古くから残る木造の京町家が軒を並べる横に、どこかの住宅メーカーや建て売りの家が建ち並ぶ。
この関係は仮に50年、100年が経っても、何も変わりません。
変わるとすれば、住宅メーカーや建て売りの家が取り壊されて、新しい商品として建てられた住宅が並ぶだけ。
これでは日本で最も美しい都市にもならないし、文化水準もなかなか上がらない。

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日本の至らぬ点は、こうした文化水準の高い国へ行くと残念ながら気づかされるので、ついつい愚痴っぽいブログになりますが、やはり行く町ごとに表情が違うフランスの風景は心を打たれます。

この建築も実にコミカルで、日本の藁葺き屋根の民家みたいです。
ちなみに、この村のアイコン的存在です。

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外壁も少しずつ修復されながら、大切に住宅をオリジナルのままとどめています。
手仕事だと一目で分かるこの程度のレベルで作られた外壁も、いずれはそのもの自体に個性が息づく事が、この写真を見ても証明されています。

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鱗柄の外壁をした住宅。

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バイキングが使ったと言われている水路です。
ノルマンディ地方は、バイキングとの闘いがあった地域です。

この地域はリンゴが穫れ、シェリー酒が作られ、チーズが作られ、塩も豊富で、本当に豊かな土地なのだと感じました。



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