滋賀県でおこなわれた”左官革新の会”へ by 山中コ〜ジ
滋賀県で開催された”左官革新の会”に参加しました。
参加した”左官革新の会”は、毎年一回色々な地域で開催されているらしく、日本中の左官職人さんが集まっている会とのこと。
しかも、トップと言われる人達。
この日は、竹屋さんによるレクチャーや、滋賀県で採取された土が用意され、集まった左官職人さんが試し塗りをするイベント付きでした。
皆さん流石に左官職人さんです。
土と金ゴテを渡されると、備え付けられている台に向かって試し塗りをしだします。
僕は横の方から、見る見る綺麗に仕上がって行く壁面に見とれるばかりです。
左官と一口でいっても色々とあります。
モルタル・土壁・漆喰という素材を使った左官がメインといえるでしょう。
仕上げ方法には聚落塗りや大津塗りの他、色々とありますが、その中でも大津塗りという技法は大津が発祥だと現地で伺いました。
しかし、現在の滋賀県ではほとんど使われていないらしい。
確かに自分の設計でも、土壁や漆喰などの素材を使う機会がなかなか無く、せっかく残っている日本の素晴らしい文化を残せない様な状況に陥っています。
寺社仏閣や皇居等は別ですが、一般の住宅で使うとなると、コストやテクスチャーなどから意識しない建材という訳にも行きません。
それなりに、存在感を色々なシーンで示してきます。
それだけに使うとなれば、費用がかかりますし、建築の表現にも関わってきます。
そこをどう扱うかは色々とスタディを重ねる必要があります。
ただ、せっかく現代的に使うのであるならば、小民家や民芸を意識させる様な表現はまずいと考えています。
これからの時代に左官が活躍するシーンを創出するような建築を作って行くことができれば、それなりに見直され、使える建材となっていくことでしょう。
僕の経験を思い出すと、TANADAピースギャラリーの床面は左官職人さんによって仕上げられたものです。
あの時も、丁寧に金ゴテで床を作って行く様子を眺めていました。
あそこまで凹凸がある空間なのに、シームレスに仕上げることができたのも、左官職人さんのお陰です。
そんな事を考えながら、夕食会にも参加させて頂きました。
夕食会は大盛り上がりで、左官業界のネットワークの絆や、彼らのモチベーションの高さを感じさせられました。
今回の会にお声かけくださったのは、CONFOR誌の多田君枝氏、豊永郁代氏の両名です。
本当に良い経験が出来ました。
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山中コ~ジ




