ICSの2010年度 卒業制作講評会を終えて by 山中悠嗣
先日、去年から教えに行っている「ICSカレッジオブアーツ」の2010年度 卒業設計講評会にいきました。
私は、4人の生徒の卒業制作を担当して、半年ほど見てきました。
当然、その四人にはある種の特別な思いをもって向き合ってしまいますが、公平性を保つためあえて意見などせずになりがちですが。
この日は、全学科の講評会なので、マイスター科という家具作りをしている学科とデコレーション科というインテリの装飾などに特化した学科の講評会もあり、午前中にこの二つの学科の講評会がありました。
マイスター科の作品は、技術的な面での作品で作り方や素材の話などがメインでした。作ると言うことを通して得られる情報を発表して、さらに使い方などの提案も含んでいるモノもありました。
ただ、使い方やデザインということになると、少し弱くやはり技術面の発表のほうが説得力がありました。
pivotoでの物作りでは、合板がほとんどなのですが、この学校では無垢の材料を使った作品を作る学生もいて実物おみていて素材の温もりを感じられる作品でもありました。
デコレーション科は、住宅を設計して卒業する人と、ショップのデザインをして卒業する人の二通りがありました。この学科は、2年間で卒業ということで、技術面を徹底して学んでいると言うこともあり、CGのプレゼンや模型も色を多用していて独特な雰囲気を持ちます。
なので、アイデアを深く掘り下げると言うよりは、掘り下げはそこそこに作業量を増やすという方法を採っています。なので、プレゼンは綺麗でした。
順位を付けるときに投票をするのですが基準をどこに置いて投票するかかなり悩みました。
僕は、検討を重ねた量が多そうなモノに投票をすることにしました。
午後からは、僕が教えている学生達の講評です。
講評まで残った学生は12人で、うち2人が僕が担当した学生達です。
結果は、二人とも健闘したのですが残念ながら一位にはなれずでした。
今回初めて参加した講評会でしたが、他の学校との違いは建築家のみが講評するのではなく、インテリアデザイナーや彫刻家、家具デザイナーなど様々な方が見ると言うことで意見が様々でした。
思ったことは、学生達はどこか社会との接点を作品を通して持とうとしているのですが、先生の中には自分の内面の表現を重視する人がいて、そういう先生のほうが妙な説得力を持っていると言うことでした。もちろん自分の表現をすることが作品を作ると言うことなのですが、そこを上手く社会との間で表現するというように成っている作品が良いと思うのですが、最終的には表現がはっきりとしていて、作りたい物に貪欲に取り組んだ学生が一位に選ばれました。
僕個人的には、もう少し社会的な案が選ばれても良かったんじゃないかと思いました。
大きな広がりを相手にするとどうしても自己の表現よりもその計画の内容に引っ張られてしまいがちになるのですが、そこをもっと自分の表現に持ち込めたらその時に良い作品と思えるのだと思います。
先生方がこぞって「今年は、飛び抜けた作品がない」と言っていましたが、ほんとにみんなどっこいどっこいという感じは持ちました。
パワフルな作品がないと言うか、だから一位に選ばれた学生はその中でも自分を表現出来ていたと言うことかも知れません。
卒業制作もおわり、みな社会に出て行くのですがどうなるのか。
これからが楽しみです。
今週末は、理科大の卒業制作講評会もあり、こちらも楽しみです。
ICSはコチラ
ちなみに私は、大学の卒業制作では京都の御池通の歩道上に各建物を繋ぐ巨大な歩道を造りました。
そして京都の職人さんや工芸品などの昔ながらの文化を継承する計画をしました。
今思えば、懐かしいモノです。当時は、どうすればいいのか、どうやってプレゼンをすればいいのかなにも分からないまま、先輩方にお手伝い頂きそこで色々教えて貰いました。
良い経験が出来ました。
GENETO
山中悠嗣
私は、4人の生徒の卒業制作を担当して、半年ほど見てきました。
当然、その四人にはある種の特別な思いをもって向き合ってしまいますが、公平性を保つためあえて意見などせずになりがちですが。
この日は、全学科の講評会なので、マイスター科という家具作りをしている学科とデコレーション科というインテリの装飾などに特化した学科の講評会もあり、午前中にこの二つの学科の講評会がありました。
マイスター科の作品は、技術的な面での作品で作り方や素材の話などがメインでした。作ると言うことを通して得られる情報を発表して、さらに使い方などの提案も含んでいるモノもありました。
ただ、使い方やデザインということになると、少し弱くやはり技術面の発表のほうが説得力がありました。
pivotoでの物作りでは、合板がほとんどなのですが、この学校では無垢の材料を使った作品を作る学生もいて実物おみていて素材の温もりを感じられる作品でもありました。
デコレーション科は、住宅を設計して卒業する人と、ショップのデザインをして卒業する人の二通りがありました。この学科は、2年間で卒業ということで、技術面を徹底して学んでいると言うこともあり、CGのプレゼンや模型も色を多用していて独特な雰囲気を持ちます。
なので、アイデアを深く掘り下げると言うよりは、掘り下げはそこそこに作業量を増やすという方法を採っています。なので、プレゼンは綺麗でした。
順位を付けるときに投票をするのですが基準をどこに置いて投票するかかなり悩みました。
僕は、検討を重ねた量が多そうなモノに投票をすることにしました。
午後からは、僕が教えている学生達の講評です。
講評まで残った学生は12人で、うち2人が僕が担当した学生達です。
結果は、二人とも健闘したのですが残念ながら一位にはなれずでした。
今回初めて参加した講評会でしたが、他の学校との違いは建築家のみが講評するのではなく、インテリアデザイナーや彫刻家、家具デザイナーなど様々な方が見ると言うことで意見が様々でした。
思ったことは、学生達はどこか社会との接点を作品を通して持とうとしているのですが、先生の中には自分の内面の表現を重視する人がいて、そういう先生のほうが妙な説得力を持っていると言うことでした。もちろん自分の表現をすることが作品を作ると言うことなのですが、そこを上手く社会との間で表現するというように成っている作品が良いと思うのですが、最終的には表現がはっきりとしていて、作りたい物に貪欲に取り組んだ学生が一位に選ばれました。
僕個人的には、もう少し社会的な案が選ばれても良かったんじゃないかと思いました。
大きな広がりを相手にするとどうしても自己の表現よりもその計画の内容に引っ張られてしまいがちになるのですが、そこをもっと自分の表現に持ち込めたらその時に良い作品と思えるのだと思います。
先生方がこぞって「今年は、飛び抜けた作品がない」と言っていましたが、ほんとにみんなどっこいどっこいという感じは持ちました。
パワフルな作品がないと言うか、だから一位に選ばれた学生はその中でも自分を表現出来ていたと言うことかも知れません。
卒業制作もおわり、みな社会に出て行くのですがどうなるのか。
これからが楽しみです。
今週末は、理科大の卒業制作講評会もあり、こちらも楽しみです。
ICSはコチラ
ちなみに私は、大学の卒業制作では京都の御池通の歩道上に各建物を繋ぐ巨大な歩道を造りました。
そして京都の職人さんや工芸品などの昔ながらの文化を継承する計画をしました。
今思えば、懐かしいモノです。当時は、どうすればいいのか、どうやってプレゼンをすればいいのかなにも分からないまま、先輩方にお手伝い頂きそこで色々教えて貰いました。
良い経験が出来ました。
GENETO
山中悠嗣