そのことに健康保険はじめ、社会的なコストシステムがありません。
誰もやろうしない、いたとしても極めて少数の医師がいるだけでしょう。
そもそもこれだけ加速度的に超高齢化社会が進み、
医療費が、1995年には27兆円、2005年には33.1兆円、
2015年には42.3兆円になり、
2025年には62兆円規模になるという予測があるにもかかわらずです。
また、がんは生活習慣病であり、脳梗塞、心筋梗塞も生活習慣病である
と分かっているのに、予防のためにコストが発生する仕組みがありません。
誰もそのような病気になりたくないと思っているだろうし、
誰も上がり続ける医療費のために、高額な健康保険料を支払いたくない、
と考えているはずなのに、
その事実を変えるべく、医学的なシステムを開発しようと
している人々がいないように思えます。
その大本の原因は、医学教育にあると思います。
現代の医学教育カリキュラムは、国際的な基準を満たすべく、
非常に進化しているように見えます。
しかし、医療費が高騰し続けているという事実に照らし合わると、
現代医学の役割に疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
最近医学教育のカリキュラムを見ていませんが、
おそらく未だに、100年も前から続いている基本的な
医学教育カリキュラムは変わっていないと思います。
必修科目に、「予防医学」だの「アンチエイジング医学」だのという科目がありません。
つまり、予防医学という概念そのものが、現代医学にないのだと思います。
せっかく学生時代の基礎カリキュラムで、生化学、生理学などを学んでおいて、
その知識を、健康維持・増進医学の領域に生かされていません。
病気になったら診る医学、病気しか診ない医学。
学生時代に、一旦教え込まれ、頭に刷り込まれたものに疑問を
持つようになる医師は少ないと思うのですが。
日本遺伝子医療臨床研究会
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引用元:がんの予防医学
