エイバーソルドを使って、テーマと即興の練習をする。エイバーソルドの音源の入手方法などは、「9-4. エイバーソルドを使った練習(Autumn Leaves)」を参照してほしい。

 

 コードやスケールを練習していると、すべてのコードやスケールを即興で使わなければいけないと感じてしまうかもしれないが、そんなことはない。むしろ、コードやスケールからは離れて、シンプルなメロディを作るつもりで演奏してもらいたい。コードやスケールは、英語学習におけるアルファベットだと考えてもらいたい。基礎となるブロックなので必ず覚える必要があるが、即興する際に、それをそのまま演奏することはない。「じゃあ、英語の単語にあたるフレーズを教えてよ」と言いたくなると思うが、それは次の中級でやる予定だ。

 

 いまは、コード転回のなかで即興演奏をすることに少し慣れることができれば、それでよしとしてもらいたい。