始めに…
今回の記事は、楽しいものではありません。
勉強不足の僕自身が書いて良いものかどうか迷った内容で…
以下は、さほどの知識も持たない僕が感じたそのままの内容です。
ポーランドへ来た1番の目的、アウシュヴィッツ収容所。
近代人類史の上で最も恐ろしく、最も悲しい場所のひとつ。
ここで命を奪われた人の数は150万人に上るといわれている。
入っていきなりの映画上映。
生々しい過去の映像。
でも、実際にあった真実の映像。
『ARBEIT MACHT FREI』
(働けば自由になる!)
こう掲げられた、収容所の入口。
どんな思いで、この門を通ったんだろう…
有刺鉄線で囲まれた敷地と、収容者の通る道。
ここには、自由の「じ」の字も無かった事を物語る…
「死の壁」と呼ばれる銃殺場。
現在も絶えない献花。
ここで命を絶たれた人達を慰霊するには、この先どれくらいの年月が必要なのか…
建ち並ぶ28棟もの囚人棟。
今は、ひとつひとつに残された『証拠』が展示されている。
『ON THE WAY TO DEATH』
英語の苦手な僕でも、この意味は分かる。
言葉が出てこない…
これらすべて収容者の寝床。
そして以下は、収容された人達から奪った品々。
食器・櫛やブラシといった生活用品。
身のまわりの品々。
そして、「髪の毛」…
これでカーペットなどを織るために使用されたらしい。
もういい…
もういいよ…
ガイドが何を言ってるか分からなくたって…
理解る…
伝わるよ…
ここがガス室。
大量殺人の現場。
天井にある木蓋の穴からチクロンBという劇薬を落として、一瞬で命を落とした人達。
そのすぐ横にある焼場。
目を逸らしちゃいけない…
受け止めなきゃいけない…
そう思いながら見ていた、亡くなった方達の遺影。
1枚々々に収容された日と、亡くなった日が記されている。
ほとんどの人が収容から数ヶ月で命を失っている…
廊下の左右に並ぶ遺影は、ほんの1部だろう。
ひとりひとりの顔を見ていると、もう感情が抑えきれず涙が流れ出した。
止まらない…
写真に写った人達の瞳には、ここからどんな光景が映っていたのだろう…
そして、何を見ていたのだろうか。
そして、第2アウシュヴィッツと言われる『ビルケナウ』
アウシュヴィッツから2キロ離れた場所にあり、1,4k㎡の広大な敷地に300棟以上のバラックが並んでいた場所で、アウシュヴィッツよりもさらに大量殺人が行われていた。
鉄道でここに運ばれて来た人達は「死の門」と呼ばれるゲートをくぐり、百数十万人の人が再びそのゲートをくぐることは無かった。
今日は雷も伴う雨が、朝から降り続いていて…
8月とは思えないほどの寒さ。
この冷たい雨は、ここで命を落とした人達の嘆きの涙なのか…
それとも、そんな運命を負わせた天の悲しみの涙なのか…
降り続く雨にも、溢れる涙でさえも、流しきれない過去がここにはある。
人に巣食う底なしの「悪」の影がここにはある。
存在が当然のように感じている現在の「人の権利」。
その『当たり前』に人類が気づくための犠牲になった人達の魂がここにはある。
そして現在。
雲の隙間から射し込む光を受けて咲く、小さな野花。
その数だけ、忘れちゃいけないものがここには在りました。




































































































