日本「もがみ」型か、英31型フリゲートか-NZへの艦艇供給で受注競争
Bloomberg
26/5/12(火) 12:14配信
(ブルームバーグ): ニュージーランド(NZ)海軍への艦艇供給を巡り、ステルス性を備え、自動化が進んだ日本の「もがみ」型護衛艦と、よりシンプルで低コストの英31型フリゲートが競合する構図となっている。
NZは先週、約30年前に就役したアンザック級フリゲート2隻の後継として、もがみ型と31型の両案を検討していることを明らかにした。NZ軍は遅くとも来年末までに比較検討結果を報告する見通しで、政府は2隻以上の調達も排除していない。
オーストラリアは最近、購入予定のもがみ型護衛艦の改良型11隻のうち、最初の3隻に関する契約を締結した。この契約は第二次大戦後、日本にとって初の本格的な殺傷能力のある装備品輸出案件であり、海外販売を通じて防衛産業の強化を図っている。
NZのペンク国防相は、日本と英国のフリゲートはいずれも有力な選択肢だとしつつ、豪州が日本製を採用する点は大きな判断材料になると述べた。「まずは同一の艦艇を取得するのが適切かどうかを検討し、適切であればそうする」とインタビューで語った。
豪州とNZは政治・軍事面で緊密な関係にあり、同一艦の採用は乗員の運用や共同作戦、整備面での連携といった利点をもたらすかもしれない。その協力は日本にも広がる可能性があり、日本と両国との関係も深まっている。
ロンドン大学キングス・カレッジのアレッシオ・パタラーノ教授(東アジア戦略・戦争研究)は、もがみ型には「NZが豪州や日本と完全に相互運用可能で、さらには互換可能となる点で大きな優位性がある」と語る。
木原稔官房長官は、3カ国が同一艦を運用すれば地域の安全保障は強化されるとの認識を示した。インド太平洋地域における抑止力強化の観点から有益だと、11日の記者会見で述べた。
建造面での協力も視野に入る。豪州は日本との契約の一環として、西部パース近郊の造船所でもがみ型8隻を生産する計画だ。ペンク氏は、NZも建造プロセスへの関与を模索していると話す。
三菱重工業が主導する日本案がNZの参画を認める可能性がある一方、バブコック・インターナショナル・グループを中心とする英国案は、ポーランドやインドネシアとの既存契約でライセンス生産の実績があり、先行事例を既に持つ。
ビクトリア大学ウェリントン戦略研究センターのピーター・グリーナー上級研究員は、「NZがどれだけ国内で建造作業を担えるかも判断材料になると分析する。
国防相に先月就任したペンク氏は、能力やコストなど他の要素もNZの決定に影響すると説明した。
防衛アナリストらは、英国案と日本案はいずれも有力だとみている。もがみ型は比較的新しく実績は限られるが、垂直発射装置や対潜戦能力、ステルス設計などで優位性がある。
一方、こうした追加機能は価格上昇要因でもあり、新型艦にどの程度の能力を求めるかが重要な論点となる。英国の31型はモジュール設計で、必要に応じて機能を加えることができる。
グリーナー氏は、英国側はコスト面で魅力的な提案を示す公算が大きいと分析。よりシンプルな設計を基にフリゲートと哨戒艦の両方を導入する場合には、31型が有利になる可能性があると述べた。ペンク国防相は、海軍の近代化と新型艦の追加に関してあらゆる選択肢を検討していると語っている。
バブコックの広報担当者は、31型フリゲートはNZが必要とする任務に対して実績ある選択肢を提示していると説明。「海上哨戒や人道支援といった任務に必要な機能を備えている」と述べた。
もがみ型はより高価になる可能性があるが、パタラーノ氏はこの点についてライフサイクルのコストで評価すべきだと指摘する。豪州と共有する強固なサプライチェーンが、コスト膨張の抑制に寄与するかもしれないとも語る。
「安い車を買っても、サポートや部品、整備が遠くて利用しにくい場合、近くで整備できる高価な車の方が有利になることもある」と話した。
日本政府は防衛産業の拡大を重視しており、NZとの契約獲得に向けて積極的に動くとみられる。豪州の案件では日本の高官が頻繁に訪問し、三菱重工も広告キャンペーンを展開した。
こうした営業攻勢は、日本が有力視されながらも10年ほど前に豪潜水艦案件でフランスに敗れた経験を踏まえたものだ。ペンク国防相は、日本のもがみ型が近くNZを訪れる見通しだと述べた。
パタラーノ氏は「どちらに転ぶかは五分五分だ」とした上で、「価格が最優先となれば31型が選ばれる可能性もある」と述べた。
原題:Japan Faces UK Rival In Race to Build Warships for New Zealand(抜粋)
--取材協力:Kate Duffy.
(引用終わり)
英31型は艦型が小型で戦闘能力はアメリカの沿岸警備隊の船と大差無いのに小さい。
将来の発展性は疑問符が付くし最上型は他国のフリゲートが荒天でガブッてるのに同じ時間場所を最上型は揺れを確認出来ないぐらいスムーズに航行している、艦首フレアが大きく凌波性も高いのは荒れる日本近海の作戦行動に適した船、ニュージーランド近海も決して穏やかな海域では無いのでより大型で発展性に余裕の有る改最上型を運用するのがベストだと思います。
既存の兵装システムや共有を考えると英31型は有力。直近でインドネシアからの受注を獲得している事も大きい。ただし、英海軍への納入すらまだ先であり不透明さがある。
新FFMはNZにとって過剰気味。しかしこちらは納入計画が見えている。更に豪海軍と共有でき、整備拠点も豪にあれば魅力的だろう。近隣諸国の海軍近代化に合わせると、少人数かつ多様な任務に従事できる事を鑑みればコストパフォーマンスは悪くない。
むろん導入金額が倍は大きな違いです。ただ単なる導入コストの比較ではなく、他の項目を含めたトータルなコストパフォーマンスをそれぞれ考え比較すべきでしょう
まず31型に関してはいつ納入されるのかという根本的な懸念が大きいです。整備拠点等の問題も浮上します。
また現状維持だけなら問題ないでしょうが、更に次の更新までを考えると途中でいくら改修を踏まえても根本的な能力には限度があります。
NZは結構悩むのではないでしょうか。どちらの面でもメリット、デメリットは存在するので。
どちらも90名、105名なので明確な差ではない。むしろ、1100億円と550億円の導入コストの方が差がついている。
NZは豪州とほぼ同じタイミングでドイツからフリゲートを取得していたため、豪州とほぼ同じタイミングでの更新になります。現実的にはNZが改もがみ型の建造を行える能力はないため、日本で建造したものか、豪州で建造した艦艇を輸入することになるでしょう。そして豪州は3隻目以降は現地生産を行うため、NZにとっては至近に自軍艦艇の保守整備拠点が出来ることになり、記事にある通りライフサイクルコストとこれまでの豪州との相互運用性の維持向上を考えれば改もがみ型の導入が非常に現実的だと思います。
ちなみに価格はそれぞれ31型フリゲートが約500億円、改もがみ型が1,000億円、乗員数は105名と90名ですが、なかなか難しい判断になるでしょうね。
約500億円の差をランニングコストで回収できるかと、それ以外の質的な効果を生みだすか。
日本の鉄道が相互乗り入れによって少人化対策を実現したけど、軍事においても似たような未来が待っている気がする。
常識的に考えると、
ニュージーランドが31型を導入したところで、
メンテナンスをどうするのかという問題が横たわる
もがみ型以上に能力をある意味で取捨選択したのが31型。
その分初期コストこそ安価になる可能性があるものの、ニュージーランドに高度な造船、維持能力があるとはとても言えず、メンテナンスは自前で行えない。
技術移転するにも、たった2隻のために移転するにはコストがあまりにかかりすぎる。
かといって近隣に、31型をメンテナンスできるようなところもなく、
イギリスまで回航するのかとなると、その道程は地球を半周以上するという長大な距離。
割りに合うとは思えない。
逆ザヤを大幅に超えるディスカウントでもない限りは、採用はかなり難しいんじゃないだろうか
OPVに毛が生えたレベルの31型ならニュージーランド単独でも維持できそう。逆に高レベルな装備品を搭載してるFFMだとオーストラリアの存在が不可欠。
もがみ型なのか改良型なのかもはっきりしませんが、今のもがみ型でも最終的に750億になっているので安くはないでしょう。
ただ船体の価格は総額の半分以下で艤装の方がはるかに高い。要は武装、ソナー、レーダーをどうするかでいくらでも価格は変わります。
結局、ニュージーランドが艦艇にどういうスペックを求めるかで決まると思います。
哨戒艦を強化したレベルでいいなら、もがみ型はオーバースペックでしょう。
アンザック級の近代改修でAUSとNZは袂を分けたので、相互運用性は本当に重視しているのか?31型は次期FFMの半額のコストで済み、想定任務も低中烈度環境と海洋保安任務に特化してNZの環境に適してるのも魅力的だ。装備もアンザック級近代改修で導入した備品をそのまま流用できる。対して次期FFMは艦隊型フリゲートなのでNZの運用環境に合うかは31型より外れる。31型の方が有利と思うが、どうなるだろうか。
短期的にはもがみ型改FFMに分がある。
省力化が極まっており、ライフサイクルコストも40年の就役を見込んでいるため相応の低下が見込める。
ただし省力化は諸刃の剣でもある。無闇な省力化艦は酷いことになるのが実証されているからだ。例としては米海軍のLCS:沿海域戦闘艦があるが、LCSはあまりにも人を削りすぎてまともに動かない艦になってしまった。NZ海軍もそこは見逃さないはず。
一方で31型は在来艦に近い構成なので使う側に違和感を持たれない。
特に居住性の良さではもがみ型改よりずっと先を行っている。もはやホテルと言ってよいほどの居住空間が確保されている。最近、遠洋航海が増えたNZ海軍にとってはもっとも見逃せない点だろう。
>豪州と共有する強固なサプライチェーンが、コスト膨張の抑制に寄与するかもしれないとも語る。
そんなサプライチェーンは存在しない。だから豪海軍は七転八倒しているんだし。
オーストラリア、ニュージーランドがもがみ型護衛艦を持ってくれれば2カ国との共同作戦とかでやりやすくなるように思えるからニュージーランドにはもがみ型護衛艦を購入してほしい。
また、距離がイギリスより近いから改造とかの際は移動時間も短くできる。
英31型はモジュール設計で必要に応じて機能を加えることができるのなら、日本側もステルス性を維持するため外側の皮の部分は変えず、必要に応じて中身を変えられる設計にすればいい。
元の「もがみ(最上)」型にちなんでNZ仕様は「もなか(最中)」型とかなら、ぴったりに名前だと思う。
日本の自衛隊艦艇は造船業のためにスクラップアンドビルドが前提で拡張性など持たせません。
モジュール、ほとんど上手く行かない
この話の前提となってるのは、もがみ型の発展型の方だから、もしも改もがみ型の追加装備が、NZにとって余分かつ負担になるならば、素のもがみ型を検討すれば良いのではと思う。
英31型フリゲートだとシステムごと、もがみ型なら船体だけで兵装は別物を準備。
だったら英31型フリゲートの方が結果的に安くて安定しているかも。
オーストラリアは中韓にもがみ型の設計図を貢ぐために契約したのかと。
(韓国の防衛・造船大手であるハンファグループが、豪オースタル造船所の、筆頭株主になりましたと書き込んでいるコメントも有るようですし)
オーストラリア海軍用の改もがみ型の4番艦以降はオーストラリアで建造なのでそのまま豪州分が終わったら続けてニュージーランド分を継続して建造するのは色々誰にとっても都合が良いのではないか。
推測ですが、ほぼもがみ型に決まってるのでは無いかな、商談上の駆け引きだと感じます
日本人だからとかでは無く、高くとも先を見越せばメンテナンスや豪との互換性でもがみ型だと思います
NZも一気に防衛力が上がりますし、アジア南半球の抑止力も増し政治的にも有利です
31型を導入してインドネシアのドックに入れて運用して行くってのが現実的なのかもな。
調達コストが安価ってのも、導入には大事なんだと思うよ。
コスト勝負じゃないかなぁ。オーストラリアよりお金はないし、軍事面で結び付きが強いなら別にオーストラリアと同型でなくてもいざという時は最新鋭で装備が詰まってるオーストラリアバージョンのもがみ型に助けてもらえればいいからね。
自国の海軍への供給にも汲々としているイギリス製の艦がスムーズに配備されるとは思えないな…。新型FFMの生産も大変だろうがさすがに日本に部があるのでは
日本のもがみ型護衛艦の残り8隻は豪造船所で建造するのですが、韓国の防衛・造船大手であるハンファグループが、この豪オースタル造船所への出資比率を急遽約19.9%まで引き上げ、筆頭株主になりました。
これって日本の技術をパクる気ですかね。
むしろ、韓国が「見切り」をどうつけているのか?ってのを勉強しないといけないと思うんだけどね。
お得意のパクリに
またまたヤラれないように
日本政府は対策取るべきだ
省人化をアピールすれば、そこそこいけるのではないか?
規模も「もがみ」型をNZ仕様に小改造すればコストも抑えられる。
改もがみ型ならオーストラリアの造船所で建造してメンテも出来る!補修パーツや消耗品もオーストラリア軍と共通でストックできるなどのメリットが有るよ。
改もがみの方が高くなるだろうが、31型が500億円とかいうのは古い見積りだと思うぞ
計算してみてくれ
31型フリゲートのユニットコスト
2019年算出 2億6800万ポンド
2024年算出 3億3000万ポンド
艦の比較よりもニュージーランドの運用方針で決まりそうに見える
どちらになるか予想が付かない
そりゃ選ばれるのは日本製でしょう。先に成約した豪と同じというメリットが有る。
やめとけやめとけ。
どうせ税金からの持ち出しになる。
日本人のカネでNZの国防をサポートしてやる必要はない。
2隻以上
→
3隻以上
という意味でよいか?
もがみ改型だっちゆうの。
もがみ型と31型のどちらが当て馬なんだろ
MHIのみで対応してもろて
両方一隻ずつ買えばいいんじゃないかな?
フリゲート艦単体では駄目なんです、
保守交換用部品や消耗品のストック、果ては搭載兵器類のストックなど、それに乗員操艦の仕方などいろんなコストがかかる。
だから統一しようとするんです。