ウクライナ軍、ヘリから機関銃でドローンを撃ち落とす 第二次大戦式
Forbes JAPAN
24/8/24(土) 11:00配信

ロシア軍の監視ドローン(無人機)に群がられ、それでいて10万ドル(約1450万円)程度のそうしたドローンを撃ち落とすのに100万ドル(約1億4500万円)の地対空ミサイルを使う気にもなれないウクライナ軍は、あり合わせのものでもっと安上がりに撃墜する方法を編み出してきた。

機関銃を搭載したトラック部隊を編成し、徘徊させて迎撃させる。Yak-52練習機を飛ばし、後部座席から射手にショットガン(散弾銃)で撃たせる。さらに、ドローンの操縦士にドローンを敵ドローンに体当たりさせる訓練もさせている。

現在、ウクライナ軍は、Mi-8輸送ヘリコプターの機首に据え付けた機関銃でロシア軍のドローンを撃墜している。第二次世界大戦中、重爆撃機の機首の球形銃塔(ボールターレット)に射手が就き、敵戦闘機から自機を守っていたことを想起させる迎撃方法だ。

今週、機関銃で武装したMi-8がドローンに対する迎撃戦闘を行う動画がネット上に公開された。動画では操縦士と副操縦士の間に座った射手が、機首のガラス窓から突き出した機関銃を射撃し、ヘリの前方斜め下を飛ぶドローンを撃破している。射撃後、コックピット内に硝煙が充満する様子も見える。

Mi-8は元々、スタブウィング(機体左右に張り出した小翼)の下や、開いたサイドドア部分に銃を設置できる仕様になっているが、機首の下部に銃を装備した機種は少ない。しかし、機首が固形構造のソリッドノーズでない透明のガラス窓タイプであれば、可変式マウントを取り付けて機首越しに銃を撃てるようにできるようだ。開口部は帆布のフラップで覆われる。

ウクライナ軍はMi-8と、同様のMi-17多目的ヘリコプターを合計で70機ほど運用しているとみられ、機首がガラス窓タイプのMi-8も数種類保有する。Mi-8/17は2022年2月の戦争拡大前には50機ほどあり、これまでに30機ほどを失う一方、支援諸国から50機弱を供与されている。

ヘリによる「ドローン狩り」は歴史に先例がある
戦争拡大前の写真でも帆布のフラップが付いたウクライナ軍のMi-8が何機か確認されており、将来の「ドローンハンター」としての可能性をのぞかせていた。

Mi-8のコックピットのスペースはおそらく、パイロット2人と射手1人の計3人でぎりぎりだろう。窮屈な上、射撃するたびに硝煙が立ち込めるのも煩わしいかもしれない。

だからといって、射手を同乗させたMi-8がドローンキラーとして有効でないということにはならない。実のところ、現代的なドローンの最初期の撃墜はまさにこうしたヘリが達成している。1990年代半ば、セルビア軍がボスニアであげた戦果だ。

「セルビア軍の革新的な対UAV(無人航空機)戦術のひとつは、軍用Mi-8「ヒップ」ヘリコプターを発進させ、(米陸軍の)ハンターUAVの横を飛行させながら、ドア部分の射手に7.62mm機関銃で撃破させるというものだった」。2000年の論文で米海軍のJD・R・ディクソン少佐(当時)はそう解説している。

ドローンの撃墜をヘリコプターの機関銃で行うようにすれば、貴重な防空ミサイルを節約できる。米陸軍士官学校の陸軍サイバー研究所(ACI)のポール・マクスウェル副所長は「安価なUAVを排除するのに毎回、ミサイルに少なくとも数十万ドル費やすというのは経済的に見合わない」と述べている。

David Hambling

(引用終わり)
素晴らしい
むしろ第一次大戦、それも初期のやり方やね。

確か複座プロペラ機から自動小銃で撃墜と同じことをやっていたはず。
安価な誘導兵器としてのドローンは飛行高度も低く、第1次大戦のような対処が最も安価な対策だ。ただ空中衝突のリスクやロシア側の地対空ミサイルのリスクがある。
ミサイルは高性能だが生産数は中々増やせない。使うなら有人ジェット戦闘機や戦闘爆撃機相手に絞りたいだろう。ましてやミサイルシステムはレーダーや発射機など1つの部隊で運用が必要だ。それには更に何十億以上の費用が嵩む。
大国を相手には知恵を絞り人命を賭けるしかない

ドローンの撃墜をヘリコプターの機関銃で行うのなら、高価なミサイルの消耗を抑えられる。
機銃弾なら安いからね。

日本の戦闘ヘリはAH1Sは退役中、後継のAH64も10機程度と少ない。
川崎の汎用ヘリBK117(UH-72)を武装化して対ドローン警戒ヘリとして採用すべきだ。
敵性ドローンを探知し、マイクロ波照射などで無力化する。
さらに機銃射撃で撃墜する。

ドローンにドローンぶつけるのは良いアイデアね。民生用の安いドローンで良いし、ぶつけて爆発しなくても失速して落ちれば良いんだからね。

プーチンの誤算!、最初は1ヶ月位で終わる予定
ウクライナの抵抗が素晴らしい,中国もベラルーシの参戦も無く、裏は解らないがとりあえず参戦無し,
有志の参戦しか無いだろう。
ウクライナのドローン製作でも良いだろう。

露軍のカリブルが低空飛行する動画がありましたがあの速度ではヘリでは撃墜不可能だろうけど、シャヘドなどはプロペラだから可能なんだろう。

ドローンの種類によってはヘリに突っ込んでくるかもしれないことを考えると一方的な攻撃ではなく結構命がけでしょうね

無人なんだから特攻用ドローンもあるはず。

mi24ハインドみたいにロケットポットを付けてガンシップみたいに運用しているのも見かける
東側の汎用輸送ヘリ。

ロケのドローン攻撃対策にww2の連合軍のような気球は?
後、
素人発想ですがヘリから網を発射し撃ち落とせませんかね。

いつの時代も、最新技術にはアナクロな対抗手段が生まれるモノだな。

ドローン対策で、電磁パルス砲とかあれば良いかも

日本には有りますよレールガンが!実用まであと一息ですが。

戦闘用ドローンを陸自も本格採用し、演習などで試験すべきだ。
海自もトライトンクラスの無人哨戒機を投入すべきだろう。