主張  墜落事故報告書  欠陥機オスプレイは撤去せよ
しんぶん赤旗
2024年8月7日(水)

 もはやオスプレイの構造的な欠陥は明らかです。米軍のオスプレイも、自衛隊のオスプレイもすべて撤去するしかありません。

 米空軍は1日、昨年11月に横田基地(東京都)所属の垂直離着陸機CV22オスプレイが鹿児島県・屋久島沖で墜落し、搭乗員8人全員が死亡した事故の調査報告書を公表しました。

■壊滅的故障が原因
 報告書は、▽駆動システムの急激な不具合を生んだ「左側ギアボックス(変速機)の壊滅的な故障」▽警告灯が3回表示されたのに飛行を続けるなどした「操縦士の意思決定」―が墜落の原因と結論付けました。

 オスプレイには、左右の翼にそれぞれエンジンとギアボックス、ローター(回転翼)が付いています。ギアボックスの故障は、内部にある歯車の一つにひびが入り、その破片が他の歯車と歯車の間に挟まり、そのうち一つの歯車が摩耗してエンジンからの動力をローターに伝えることができなくなったというものです。機体は平衡を失い、2回転して海に落ちました。

 重大なのは、なぜ歯車にひびが入ったのかについて報告書が「正確な根本原因を特定することができなかった」としていることです。今後の再発防止策も示しておらず、同じような墜落事故が起きる危険は残されたままです。

 防衛省は、報告書に安全対策の言及はないとしつつ、▽予防点検と維持整備の頻度の増加▽緊急時などの搭乗員の手順の更新▽緊急着陸のための飛行場に制限時間内に到着できるようにする―などの措置を取っているとしています。木原稔防衛相は2日の記者会見で「オスプレイの安全性には問題ない」と述べましたが、これらの措置は、事故が起こることを前提にした対症療法にすぎません。

 しかも、木原氏は、歯車にひびが入った原因が分かっていないことを認めながら、「形あるものは必ず壊れる。そういうことがあるので警告灯が付いている」などと開き直りました。事故の根本原因に目をつぶる重大な姿勢です。

■リスクなくならず
 オスプレイには他の欠陥もあります。ギアボックス内のクラッチが外れ、再びつながる際に衝撃が発生する現象(ハード・クラッチ・エンゲージメント)です。22年に米国で起こり、搭乗員5人が死亡した米海兵隊MV22オスプレイの墜落の原因になりました。

 米海軍と海兵隊の航空機の安全管理などに責任を負う司令官は今年6月の米下院公聴会で、予防のため一定の飛行時間を超えたクラッチは交換したものの、「リスクは完全になくなったわけではない」と証言しています。現在、設計を見直した新しいクラッチを試験中ですが、取り換えは来年半ばになるとしています。それにもかかわらず、今も飛行を続けています。

 オスプレイは、米空軍が横田基地に6機(墜落機含む)、海兵隊が普天間基地(沖縄県)に24機、自衛隊が木更津駐屯地(千葉県)に17機配備し、訓練を繰り広げています。岩国基地(山口県)に米海軍のCMV22を配備することも発表されています。住民の命と安全を守るため、全機の飛行を直ちに中止し、撤退・退役させることが必要です。

(引用終わり)
> もはやオスプレイの構造的な欠陥は明らかです。米軍のオスプレイも、自衛隊のオスプレイもすべて撤去するしかありません。

なんとも不思議ですね。
日本共産党は反米で反日、親中露の急先鋒ですから。
日米軍が欠陥機を運用するのは、都合がいいはずです。

垂直離着陸機CV22オスプレイが墜落し、日米の将兵が死ぬことは、日本共産党、中共、ロシアにとっては都合がいいはずだ。

垂直離着陸機オスプレイの兵器としての価値は大きい。
在来のヘリはどこにも兵員や物資を送り込めるが、どうしても低速だ。
速度が優先される戦時において致命的だ。中ロの反撃でヘリ部隊が損害を受ける可能性が高い。

高速が売りの垂直離着陸機オスプレイなら、離島にでも迅速に兵員・物資を送り込め、中共の侵攻を食い止める助けとなる。
正直、10年も20年も必要な機体ではない。高いし。

中ロと戦うための兵器としてはその高速力と垂直輸送力は強みだ。
中ロからすれば、厄介この上ない。
垂直離着陸機オスプレイを廃棄させるのは中ロの強い命令なのだろう。
兵器なのだから性能と引き換えに安全性は無視される。