ロシアの脅威に再武装する欧州…「火砲ルネサンス」の花開くのか [ミリタリーブリーフィング]
中央日報/中央日報日本語版2024.06.17 16:14

チェコが主導してウクライナに砲弾100万発を送ることにした構想が進行する中、ドイツの代表的な武器の一つ、PzH2000自走砲がまた生産に入った。生産再開はウクライナ支援で生じた空白を埋めるためだが、今後ウクライナに支援する物量が残っているため生産は続くとみられる。

<1>欧州の火砲製作が本格的に再稼働

ウクライナ戦争でロシアの脅威を実感して以降、再武装に入った欧州が火砲製作を再開している。その間、欧州で火砲関連作業は、ウクライナに提供して自国保有分を増やすための砲弾の生産に集中していた。

6月10日(以下、現地時刻)のポーランドメディア「ディフェンス24」によると、独カッセルのKNDSドイツの施設でPzH2000 155ミリ自走砲の生産が再開された。今回の生産される物量はドイツ陸軍とウクライナ軍の新規注文によるもので、最初の生産品は2025年半ばに引き渡す予定だ。今回の生産再開は、PzH2000製作に参加するラインメタルが最近、欧州の顧客に自走砲用155ミリ/52口径砲身数百個を供給することにした契約に基づくものだ。

PzH2000は155ミリ/52口径軌道型自走砲で、ドイツ陸軍がアフガニスタン戦争で運用し、ウクライナに支援されたりした。ドイツ陸軍が新しく注文した物量は22門で、6門追加購買のオプションがある。この物量はドイツ陸軍がウクライナに注文した14門とオランダ陸軍が支援した8門を補充するものだ。

ドイツはウクライナに18門の新型PzH2000を供給することを約束し、今後契約が締結されれば計100門に増える可能性もある。新しく生産されるPzH2000自走砲は屋根に7.62ミリまたは23.7ミリ機関銃を搭載した遠隔武装ステーション(RWS)が搭載され、状況認識向上のためのカメラ、砲塔上段に対する防御力向上などが含まれる。

6月11日、ジェネラル・ダイナミクス・ヨーロピアン・ランド・システム-サンタ・バルバラ・システマス(GDELS-SBS)はスペイン北西部アストゥリアス州トリビア工場で大口径火砲製作能力の再稼働を発表した。この工場は戦車用120ミリ砲身と火砲用105ミリ・155ミリ砲身など大口径火砲用砲身を生産した。

最近GDELS-SBSはスペイン陸軍用レオパルト2E戦車用120ミリ砲身200個、牽引砲と海岸砲に使用されるSAIC155ミリ/52口径砲身100個以上、L118とL119牽引砲用105ミリ砲身数十個を生産した。

<2>イタリア、独レオパルト2A8導入中止か

11日、イタリアのレオナルドとフランス-ドイツ合弁会社KNDSが、レオパルト2A8戦車共同開発および生産を中心とするパートナーシップ締結交渉の決裂を発表した。KNDSの関係者らは複数のメディアに最新バージョンの戦車と歩兵戦闘車に対するイタリアの要求事項に関連し、もうレオナルドと潜在的なパートナーシップについて議論していないと明らかにした。

独クラウス・マッファイ・ウェグマン(KMW)と仏ネクスターの合弁会社KNDSとイタリアのレオナルドの間の交渉は欧州製造企業が「真の欧州防衛グループ」という目標を中心に「より一層の集中的協力」で合意し、2023年12月に始まった。両社の議論にはフランスとドイツが進めている次世代戦車開発のための主力地上戦闘システム(MGCS)に関する協力も含まれていた。

イタリア議会の文書によると、イタリアは推定費用82億ユーロ(約88億ドル、約1兆3800億円)と評価される2段階プログラムの一環としてレオパルト2A8IT戦車132両と最大140両の支援車両を追加で導入する計画だった。事業は2024-26年の新車両開発と事前量産を含む第1段階、2037年までの生産標準プラットホームの引き受けを含む2段階で構成された。

イタリアは保有するC1アリエテ戦車を段階的に退役させ、代わりにドイツ製レオパルト2A8のような新型戦車を購入しようとした。これは数年間の財政的不確実性を克服すると同時に、ウクライナ戦争中にイタリアの陸軍現代化意志を見せたという評価を受けた。

交渉決裂の原因にはイタリアが導入する戦車にイタリア企業が生産する部品を供給することをめぐる意見の不一致と伝えられた。今回の交渉決裂は、イタリアがKNDSと協議中だった50億ユーロ(54億ドル)規模の軌道式戦闘車両1050両製作計画にも影響を及ぼすとみられる。

業界情報筋はイタリアがレオパルト2A8戦車導入計画を取り消し、別のドイツ企業ラインメタルが開発したKF51ハンター戦車の導入を考慮する可能性があるという見方を示した。

<3>米国・欧州で新型戦車開発か

米国と欧州から新型戦車に関する情報が伝えられた。米国では米陸軍がM1戦車を生産するゼネラル・ダイナミクス・ランド・システム(GDLS)と、戦場で生存性を高め、より軽量で先端技術を搭載する目標の新型M1E3エイブラムス戦車の予備設計契約を締結した。

米陸軍獲得司令部はM1E3の予備設計と後続段階に関する日程を検討している。米陸軍とGDLSはM1E3の具体的な性能と構成を決める作業を進める予定で、秋にもう少し具体的な日程が出ると予想される。

米陸軍は今後18カ月間、自動装填装置の能力、乗務員が戦車内で完全に密閉された状態で作戦可能なシステム、ガスタービンに代わる動力装置、そして能動保護システムを含む複数の技術成熟努力に集中するという。

米陸軍は2023年秋、従来のM1A2 SEP V4という戦車の改良計画を放棄し、自動装填装置を備えた無人砲塔、3人乗り車体、ハイブリッド推進装置などを特徴とする重量60トン未満のM1E3戦車開発計画を発表した。

6月12日、あるX(旧ツイッター)使用者は17-22日に仏パリで開催される地上防衛産業展示会Eurosatory2024を控えて、KNDSがレオパルト2戦車のシャーシーを基盤に革新的無人砲塔を搭載したレオパルト2A-RC3.0という試験モデルのパンフレットを公開した。

レオパルト2A-RC3.0は車体に指揮官、射手、そして運転手の3人が乗り、車体内に入らない無人砲塔を備えている。この革新的な設計は、革新的な砲塔配置システムを統合して平たい砲塔を誇り、戦車のステルス性を向上させて相手による攻撃可能面積を30%減らした。

KNDSはレオパルト2A-RC3.0の諸元を長さ7.95メートル、砲身を含めて11.17メートル、幅3.77メートル、砲塔まで高さ2.44メートル、エンジン出力1500馬力、最高速度時速65キロ、走行距離460キロと紹介した。このほか主な特徴として従来の120ミリ滑腔砲の他130ミリと140ミリ戦車砲に交換可能だ。

3人の乗務員と無人砲塔の構成はロシアのT-14アルマータと米国のM1E3エイブラムスと設計が似ている。

チェ・ヒョンホ/ミリドム代表/軍事コラムニスト

(引用終わり)
ご愁傷さまです。
プーチンが勝手に被害者意識に苛まれてるからね。

ロシアの新型戦車T-14アルマータは高価で複雑、兵器としては最低最悪だね。

ドイツ兵器はユニクロ、韓国兵器はGU位に思っておけばいい。

何かAIによる翻訳文みたいな記事だ。少なくとも記事化するなら日本人が校正してからにして欲しい。
それは兎も角、現時点では世界最良とされているPzH2000をドイツが再生産し、ウクライナにも送ると言うのはあり得る話だ。
本当はウクライナは韓国製の自走砲を使った方が良いとは思うが、お金持ちの国々が援助してくれるのでコスパは悪くても高性能な方を欲しがるのは当たり前だ。韓国は援助してくれないし。
韓国は宣伝も兼ねてただで売ればいい。

それよりビックリするのはイタリアの決定だ。イタリアは戦車生産を止めたので何処かから輸入しなくてはいけない。部品供給で四の五の言って居られない筈だ。代わりにパンター(記事ではハンターになっている。これじゃあ、豹を狩る狩人になる)を使う可能性もあると言うが、まだプロトタイプに毛の生えたようなものだ。ちと大胆過ぎる。
代わりは韓国の黒豹戦車なんてどうだろう。力量は未知数だがカタログスペックは上等だし、何しろ安い。

PzH2000にしても陸自の99式自走榴弾砲より古く真新しくない。
21世紀の自走榴弾砲を提供できないドイツの苦境、20世紀の戦車を高値で売りつけるドイツの姿勢。
そんな姿勢が韓国製兵器の伸長を許している。
これまでは欧州標準兵器はドイツのものだったが、ドイツより顧客の側に立つ韓国の存在はそんな殿様商売を許しはしない。
ドイツ国内でもラインメタルがライバルになる。
ドイツ仕草は顧客を失うのに十分なものだ。

記事の通りじゃないと思う。逆にロシアが欧米に脅威を感じてウクライナ戦争を始めたのではないかと思う。ロシアを擁護するつもりは全くないけど考えてみたら米国の1国の軍事力・経済力はロシアや中国が束になっても勝てないものだし同盟国を含めるとあまりにも強大過ぎると思うけどね。共産圏の国が核に依存している理由はそういうところにあると思う。

そもそもロシア自身がクリミア併合までNATOとパートナーシップを結んでおり、その上ロシアのNATO加盟も考慮されていました。G8のメンバーにかつてロシアが入っていたことからも、西側はロシアを仲間に引き入れようと努力してました。
それを全てぶち壊したのはヒトラー並みの野望と猜疑心を持ったプーチン自身です。
ウクライナ侵攻は起こらない、が多くのロシア研究者や軍事関係者、ロシア要人のマジョリティであったことからも、侵攻が必要不可欠なほどにまで追い詰められていたわけではないことが分かります。初期のロシア兵も、演習のつもりが突然ウクライナに侵攻することになって戸惑っていた証言が多数出ています。

Panther KF51は130mm砲だから、まあ検討だけで終わりでしょうね。
割と真面目な話、技術移転で現地生産で揉めないで自由にやりたい
という選択肢だとK2くらいしかない。10年前なら考えられない話だが。

なんかKF51もEMBTも砲塔だけ流用して独仏でそれぞれ別個に試験しているみたいですね
結局MGCS計画はどうなったんでしょうね。MBT70の二の舞?


KF-51パンターを採用する国が、本当に出てくるか。
レオパルト2A8は、更に砲塔が大型化する
話もあるが、実際どうなるだろうか。

ドイツ製の火砲が、ロシアの脅威に対抗する西側の武器になるとは
歴史は皮肉なものだと感じる…

まあこの2000もドローンでそれなりの数やられたんですけどね。動画も出てる。
ハイマースがなかなか捕捉されずに気を吐いてるのがほんと謎。


KF51ハンターって戦車砲付きの火器管制システムみたいになってるけど売れるのか?

歴史は繰り返す…かな

やはり最後は地上侵攻制圧数にモノを言わせるやり方が鉄板の戦略は変わらないんですね?
Ai載せた無人戦闘車両やドローンに誘導弾で蹴散らしながらじわじわ侵攻って
地雷原構築されても突破出来るの
対戦車ミサイルも性能アップすると思うけどなぁ
無人機とドローンが進化したらコスパ抜群じゃないの?

理想はそうだろうけど、完全自立型ドローンは当面無理だと軍やメーカーが判断した結果が、省力化した有人兵器の継続開発なんだと思う。まあ、相当安全性高めないと、完全自立型兵器なんて、暴走とかヤバイからな。
そう考えると、敵味方の区別不要な無差別テロ用に特化したものはすぐに開発出来そうで怖いな。

レオパルドもエイブラムスも基本構造は20世紀の兵器だ。
我々が旧車の維持に莫大なコストが掛かるように、数十年前の部品など作らない企業が出てくる。
企業からしても軍隊向けの特注品は利益にならないので負担になる。
韓国製が売れるのは21世紀の設計なので、企業にも軍隊にも優しい設計となっており、メンテナンスの面でも良心的だからだ。
今のままではヨーロッパの軍事ビジネスは韓国に食い荒らされる。

いえ、一挙に無人化、ロボット化があらゆる兵器で進んでいきます。ウクライナはそれを示してくれている。戦争のコストパフォーマンスを思えば一機10万円の特攻ドローンで30億円の戦車を潰せれば安くつく。例え1機で潰せなくても50機でも500万円だ。ウクライナは一機のドローンで兵士一人を負傷させれば充分という発想の転換を行っています。空母、戦艦は本当に時代遅れです。トルコのドローン空母の発想はそういう意味合いで面白い。

武器弾薬はアップデートし、公表していかないと権威主義国に攻め込まれる危険が有る、奴らは厄介な相手には手を出さない。

ソ連崩壊から今までが脳天気すぎただけ。

陸自は10式戦車、16式機動戦闘車を作ってて良かったね