[コラム]在韓米軍撤退と第2の「アチソン・ライン」
ハンギョレ新聞
24/5/15(水) 12:18配信

 今でも「あの日」のことを思うと、寝ていても跳ね起きてしまいそうになる。

 2006年5月4日、米軍基地の拡張事業が予定されていた平沢(ピョンテク)の大楸里(テチュリ)と道頭里(トドゥリ)の原野で、「夜明けのファンセウル(コウノトリ村)」作戦が始まった。この作戦の遂行のために、警察は110個中隊1万1500人、首都軍団第700特攻連隊は2個連隊2800人あまりが動員された。軍・警察と農民・反対派の初の衝突は、廃校していたテチュ小学校の正門の横に作られた米軍部隊用の小さな入口の前で始まった。戦闘警察の猛烈な攻撃によって犬の群れのように押し出された農民や労働者、学生らは、テチュ小学校の校舎で何時間もの間座り込み、ふたたび犬の群れのように血を流しながら引きずり出された。このようにして確保された土地に、今では米国本土外の米軍基地としては世界最大の「キャンプ・ハンフリーズ」が作られた。

 ファンセウルの悲劇のショックのせいか、しばらくは平沢には目も向けなかった。しかし時間が経過し、朝鮮半島と東アジアをめぐる過酷な安全保障の現実を理解するようになると、考えが少しずつ変わっていった。韓国の安全保障において在韓米軍が占めてきた割合とその「抑止力」を考えると、米軍の駐屯過程で発生する「コスト」をある程度は受け入れなければならないと考えるようになったのだ。この「変節」によって、平沢時代の友人を少なからず失った。

 在韓米軍の抑止力とは何だろうか。ハーバード大学のジョセフ・ナイ客員教授らが日本のジャーナリストの春原剛氏と行った対談集『日米同盟vs.中国・北朝鮮』(2010)という新書本に、非常に興味深い問答が登場する。
 ビル・クリントン政権で国防次官補を務めた著名な学者であるナイ教授はこの本で、米国の拡大抑止が作動するための条件を問われ、「核有事事態が発生した場合に米国が日本を守ることを保障するのは、核兵器それ自体ではなく、日本に駐屯する米軍の存在」だと述べた。

 実際、自国が核攻撃を受けることを甘受してある一国が他国を守るという拡大抑止の公約とは、「この嘘は本当だ」と宣言するようなものだ。これに関して興味深い逸話がある。1961年6月2日のパリ首脳会談で、フランスのシャルル・ドゴール大統領は米国のジョン・F・ケネディ大統領に「ソ連が核兵器を使った場合、我々を守るか」と尋ねた。若いケネディが「そうだ」という模範解答を示すと、海千山千のドゴールは、ソ連の侵略がどこまで進めばいつどの目標を攻撃するのかを再度尋ねた。米国がパリのためにワシントンやニューヨークを犠牲にできるのかと追及したのだ。ケネディは答えられず、既に独自の核武装の道に進んでいたフランスを止めることもできなかった。

 ならば、米国はソウルのためにワシントンやニューヨークを犠牲にできるのか。これに対する模範解答も同じく決まっている。ジョー・バイデン大統領は昨年4月26日の「ワシントン宣言」で、「韓国に対する米国の拡大抑止は、核を含む米国の能力を総動員して支援される」と大言壮語した。

 この「嘘」をありのままに信じるのは馬鹿なことだが、韓国は長らくドゴールのように深堀りする質問はしてこなかった。約束の履行を強制する「最小限の担保」のためだった。米国が本当に「切迫した状況」で「極限の判断」をする際に考慮することになる「唯一の」(!)変数は、おそらく韓国の運命ではなく、平沢のキャンプ・ハンフリーズや神奈川の横須賀、沖縄の嘉手納にいる米軍とその家族の運命だろう。これらの基地が北朝鮮や中国の核攻撃で徹底的に破壊され、数万人の米国人が全員悲惨な最期を迎えることになれば、米軍は本当にバイデン大統領の約束どおり「即刻、圧倒的、決定的な対応」に出るかもしれない。そのような意味で、2万8500人にのぼる在韓米軍とその家族の存在は、米国が韓国のために提供した「血の担保」にほかならない。

 11月の大統領選を控えるドナルド・トランプ陣営からは、在韓米軍撤退に関する言及が相次いで出てきている。単に費用をもっと出せというのではなく、「マラソン・イニシアティブ」のエルブリッジ・コルビー代表のように、韓米同盟の存在意義自体の否定を主張する人物さえいる。この極端な意見が米国の官民で広範囲な支持を得ているとは思えないが、世の中に絶対はない。在韓米軍撤退は韓国に対する拡大抑止の公約を撤回することであり、米国の防衛ラインから朝鮮半島を除くという第2の「アチソン・ライン」を宣言することにほかならない。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、心配のあまり眠っていてもガバッと跳ね起きるべきではないのか。          キル・ユンヒョン|論説委員

(引用終わり)
アチソン・ラインが朝鮮戦争の遠因となったというトラウマがあるのなら、日本と対立するのは愚の骨頂でしかないのがハンギョレ新聞には分からないのでしょうかね。

米国はソウルのためにワシントンやニューヨークを犠牲にすることはしない。
ただ、北京中南海爆撃とソウルを交換することぐらいは覚悟しているだろう。
習近平を倒して支那征服という米帝長年の宿願を果すためならソウルぐらい平気で悪魔に差し出すだろう。
朝鮮人は米帝の選挙権を持っていないからね。

トランプが再選したら在韓米軍は撤退するかもね
日本だって在日米軍が真っ先に守ってくれるとは思ってない
自国を守るのは自国民であり、日米はあくまで共同防衛であり、アメリカが前線に出て守ってくれるわけではない
血の担保の保持のために、それに見合った費用を出す
安倍元首相がトランプ大統領に事細かく説明後、トランプは在日米軍に関して費用を上げろとか言わなくなった
韓国は、朝鮮戦争の時も連合軍を前線に立たせ自分達は安全な場所に逃げてた国
また同じ事すれば、在韓米軍は撤退するだろうね


>「今でも「あの日」のことを思うと、寝ていても跳ね起きてしまいそうになる。

 2006年5月4日、米軍基地の拡張事業が予定されていた平沢(ピョンテク)の大楸里(テチュリ)と道頭里(トドゥリ)の原野で、「夜明けのファンセウル(コウノトリ村)」作戦が始まった」


ここまで読んで、意味が分かる日本人などいないと思う。

ニュース記事って、最初の1・2文で記事の大意をコンサイスに書くのが読者の理解を促し、同時にそれが礼儀だと思うんだが、半島系の記事はこういう感じで最初から伏線を張り始めて中身を書かない。
その後は、いきなり人数などの細かな記述が始まり、訳が分からない。

一応は最後まで読んだが「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、心配のあまり眠っていてもガバッと跳ね起きるべきではないのか」だけは日本語として成立してた。

要するに大統領は寝ていてはダメ…と言う事を言いたい。

在日米軍基地からの海外派遣には日本政府の承認が必要だと言うのは周知の事実
多分今の日本政府ならばアメリカからの要請を断る事は無いだろう
日本の民意が「韓国を見捨てろ」一色に染まらない限りの話だけどね

ハンギョレ新聞にしては先の紛争に反省も込めた記事になっていて、
読み応えがあったと思う。
願わくは、「なぜ韓国はそこまで軽んじられるか?」を掘り下げた記事を読みたいですね。

キル・ユンヒョン氏は、ハンギョレ新聞の中でも論旨がしっかりした人。しばらく名前を見なかったので、もういないのかと思っていた。

中ロは極東など関心はない。
台湾や東南アジアに移行しています。
時代の流れですかしらね。



中国は台湾有事を考える時に在日米軍の事は頭に有りますよ
中国本土から台湾よりも沖縄の与那国島の方が近いですからね
沖縄本島でも台湾まですぐですから
どう米軍を処理するかは悩み所だと思いますよ


記事につかった参考文献が古過ぎて問題外。なぜ米国が撤退を言及したのかを考えた方が良い。韓国自体が在韓米軍の撤退を当時は望んでいた事は、忘れたのか?都合が悪い事は忘れる国民だが、自分から言った事さらにはGSOMIAも破棄するといっていたが。守ってもらっているのに、米軍に利用されている。北朝鮮との関係に悪影響としたのは韓国です。
ちなみに核兵器は抑止に意味がある。持とうが持た無いだろうが、使ったら終わり。共倒れの道連れだけのために持つのなら構わ無いが。日本にいる米軍をまもるためだろうが、つかったら終わり。
北朝鮮は、独裁者の意思だけで負けるとわかれば道連れにするかも?
これまでの太陽政策が核兵器を持たせたのだから自業自得です。韓国の甘い考えが統一を妨げたと検証する事です?

>「参考文献が古過ぎて」
同意。
昔と今では状況が全く違う。論説の根拠が時代錯誤のまま展開されてる。

>「核兵器は抑止に意味がある。持とうが持た無いだろうが、使ったら終わり」
記事のあの部分を読んで、全く同じ事を考えました。


蛇足ながら……半島語を日本語に直訳して、日本語として低品質のまま記事にするのはやめた方がいい。読みにくい。文意が掴みにくい。


朝鮮戦争勃発のきっかけを作ったと言われるアチソン・ライン
そのラインの外に置かれた韓国は歴史的にコウモリにならざるを得なかったのは分かる
しかし今、韓国で戦争が起これば在日米軍が動く(実際は日本政府の承認が必要だが要請があればイエスと言うしかない)事になる
安倍元総理が存命だった時にその事実を公言して韓国側が慌てたのは記憶に新しい
中国にもいい顔をしながら米軍の支援を当然と考え、後方支援となる日本に喧嘩を売り続けているのは愚か者の極みである

書かれている範囲ですべて同意します。

「中国にもいい顔をしながら米軍の支援を当然と考え」の部分ですが、韓国が米中間で両天秤しているのは、ウクライナが親EU/NATO100%に舵を切った事でロシア軍に攻められたように、自国が代理戦争の舞台にならないようにしているつもりなのでしょう。
しかし、現実には在韓米軍に守られて親米90%ぐらいですから、今にも代理戦争で国土が蹂躙される立ち位置なのが「愚か者」とは言えます。
その自覚から不満の矛先が、自国が代理戦争の舞台にならないうように韓国を矢表に立たせている日本に向けられてるのでしょうね。

トランプ政権時に「守って欲しいのなら金払え!」と言われて、文在寅は渋った結果、撤退論に発展したわけなのに。それ程嫌なのに金は払わないから出て行ってくれ!とはっきり言えなかったのでしょう?必死に言葉でマウント取りたいようですが、マウント取れるだけの実力が無ければ只の負け犬でしかありません。

韓国はアチソンラインが拭い難いトラウマになっている癖に、アホみたいな反日はやめられないのマジでウケるな。
在韓米軍の後方支援基地は?日本だ。
半島に繋がるシーレーンの要所は?日本だ。
アメリカの同盟政策でアジア地域の主要パートナーは?日本だ。
安保はアメリカ頼みと自ら公言しておいて、日本に対してオラついてみせる韓国。
愚か、としか言いようがないね。いつまでも歴史がどーたらとか馬鹿言って足並み乱すんじゃないよ。ガキかオノレは。